表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

凶のおみくじから始まる北方港町の灯恋文

作者:乾為天女
最新エピソード掲載日:2026/03/25
 王都の祈祷院で願文師見習いとして働く子爵令嬢アヌッカは、継母ベルノアに便利な手として使われながら暮らしていた。年明けの日、恋愛運最悪の凶のおみくじを引いた直後、婚約者セルギオに人前で婚約破棄され、北方港町ルーンサンドへ臨時派遣される。そこは月食の夜に願いを灯へ変える月種を守る土地だったが、近年は願文が不自然に「美しく整え」られ、本来の力を失いつつあった。
 港を治める若き侯爵ロイトは、冷たいほど無口で厳格だが、誰より早く灯の異常に駆けつける男だった。アヌッカは食堂娘アレン、仕立て役ハウケア、香草屋マグブラ、温室番エフィジェニオ、側近ポリミリスらと関わる中で、この町では立派な言葉より「家族と食卓を囲みたい」「一人も欠けずに朝を迎えたい」といった生活に根ざした願いこそが大切にされていると知る。
 やがて王都から現れた令嬢リディベルと元婚約者セルギオの暗躍により、願文の改竄と月種の妨害がベルノアの指示で行われていたことが明らかになる。月食の夜、アヌッカは港の人々の本当の願いを読み上げ、眠っていた月種を目覚めさせ、ルーンサンドの灯を取り戻す。
 王都で削られ続けた自分の言葉を、この港町でようやく取り戻したアヌッカは、ロイトの不器用な愛情を受け止めながら、自分で未来を選ぶ決意をする。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ