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王女の犬  作者: Taさん
第一章 魔導書を手に入れろ!
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第7話目 ソレイユ王女の本性7

いつも読んでいただきありがとうございます!

今日も宜しくお願いしますねー!!

これが皆からの尊敬を一心に浴びているソレイユ王女の本心なのかよ……


いつものほほ笑むような笑みはどこにいったのか……


本当に碌でもないな……


これに逆らうのは俺の異世界ライフに明らかに支障をきたすな……


はぁ~……従うという選択肢かないのね……



それなら仕方がないと覚悟を決めながらソレイユ王女の方をジッと見つめながら、




「話は分かったけど……

 だいたい16歳になった時の天命の儀で、もしかしたら授かる可能性があるのだろう?

 それなら、そちらにかけるという考え方もあるんじゃないの?」



そんな俺の意見を鼻で笑ってソレイユ王女は、バッサリと斬る。




「ハン! そんな貰えるか貰えないか分からない天命の儀に賭けるわけがないだろう?

 誰がそんな運任せな選択をするか!」



そしてまた目力を強めて俺を見つめながら、




「自分の力で手繰り寄せることが出来るのなら、

 当然自分の力で手に入れてみせるに決まっている。

 そして、手に入れた魔法を天命の儀で授かったことにするのが、私のプランだ!」



「……いや、それは詐欺だろう……」



自信満々で断言するけど、それは……詐欺だよね?


だって、自作自演じゃない?


だというのに……



そんな俺を睨みつけながら、輩のような声をだし、




「あぁん? 私と貴様が黙っていれば真実は闇の中だ。

 そして、天命の儀で授かったという、事実だけが残るのだ。

 神から選ばれる天命の儀で授かったと言えば、

 私が神から選ばれた存在ということになって、皆の尊敬の念が集まるだろう?

 さらには雷魔法も使える……まさに一石二鳥だな」



「……人為的なのに?」



そんな俺の言葉を鼻で笑って、




「ハン! 誰も真実を知らないのにか?

 運命的に魔法をそれも光か雷の魔法を手中に収めることが出来れば……

 あのクソアマにも気分良くなれると言うものではないか!

 それに加えて王国民の尊敬の念が私に注がれるのだ!

 これほどいい作戦はないぞ! 我ながらいい案だな!!

 これほどのいい案は、なかなか思いつかないぞ!!」



そんないい気分に浸っているソレイユ王女に対し、

先ほどソレイユ王女が口にしたある一部の言葉を口にする。




「……クソアマね……」



そんな俺の言葉に反応するように苦々しい顔に変わるソレイユ王女。

とある人物の顔を思い出したのだろう。一段と険しい表情で空を睨む。


ソレイユが、クソアマだと言う女子に思い当たる節がある。

俺たちが生活している学園には、ソレイユ王女と人気を二分している人物がいるのだ。


それは、先ほど気に入らないと言っていた聖光教団の枢機卿の娘である……




ルナ・プティだ!



淡いピンク色の長髪で、人を自然と惹きつける容姿。

優しい口調と性格をしている。



……俺の知っている範囲では……



本性は一切分からないけど……



ちなみにソレイユ王女は、学園では金髪の長髪を優雅に靡かせながら、

いつも同じ学園内にいる生徒たちとほほ笑みながら談笑している。


決してこんな命令口調など一切使っていることはないし、

生徒達の中でもそんな話は聞いたこともない。



……目の前にいる学園内で知っていた女子とは真逆の性格だった人物がいるので、

ルナ・プティのことは何とも言えないな……


苦々しい顔が更に二割り増しほど苦々しい顔に変わってから、

絞り出すようにソレイユ王女が、




「……噂では……あいつはすでに魔法を授かっているらしい……

 その話を聞いた時には胸糞悪くて今すぐにでも暗殺者を送ってやろうかと思ったが、

 だが使える魔法を聞いたことで溜飲がさがった……

 奴は水の魔法が使えるらしい」



「へぇ~……意外な魔法だな……」



クソアマとソレイユ王女に言われているルナ・プティのことを頭に浮かべながら漏れた言葉に、

ソレイユ王女は嬉しそうな笑みを浮かべて罵る言葉を口にする。




「ああ、その通りだ!!

 クソアマには相応しいだろう!

 最年少で司祭の座を獲得して、周りから囃し立て続けられていたあのクソアマにな!

 やれ聖女の生まれ変わりだ! 女神だ! 天から授かりし才能がある!

 と言われ続けられていたにも関わらず水の魔法とはな!

 フン! どうせ金で買った司祭の座だったのだろうな!

 そのメッキもはがれたのだ!

 残念ながら聖女の座に必要な光の魔法ではなかったのだ!!

 クククッ! アハハハ!! いい気分だったぞ! 奴が授かった魔法が水と聞いた時には!!」



嬉しそうに笑うけど、本当にコイツは性格が悪いな……


そんなことを俺に思われているとは分かっていないのか、

高々に一頻り笑った後、すっきりした表情で俺の方へと顔を向けて、




「はぁ~笑ったな……いつ思い出しても愉快だな……

 で、いいか、ゴリョウ。

 期限は3ヶ月後までだ。

 必ず手に入れて来い!!

 それ以外の結果はないからな!」



有無を言わさない気配で告げてきたソレイユ王女に俺は沈黙したのだが、

すぐに絞り出すように答える。




「……分かったよ」



としか言えないのであった……


いつも読んでいただきありがとうございます!

是非ともブックマークおよび評価をお願いします!

そのワンポチが……明日の……明日の?

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