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王女の犬  作者: Taさん
第一章 魔導書を手に入れろ!
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第11話目 雷帝3

いつも読んでいただきありがとうございます!

今日も宜しくお願いしますねー!!

「黙れクソが!! 貴様のせいでコイツを連れて来たのだろうが!!

 その償いはてめえの命でしろよ!! それでも償いには全然足りないくらいだがな!!」



そう言うや否や仲間の身体を片腕で掴んだかと思ったら、いきなり揺するのである!!


当然揺すられたことで傷口がますます広がり悲鳴を上げて……あえなく絶命してしまう。


息絶えてグッタリとした仲間を見て満足したのかニヤリと笑いながら、




「男でも女でも断末魔ってのは、聞いていて気持ちがいいなぁ~。

 ……それもその断末魔が俺の手でもたらされているというのが……一段といい。

 これほどの楽しみなんて本当に何もないな」



悦に浸りながら語る雷帝。本当に腐った外道野郎だな……


こいつが王国の英雄としてのさばっていると、いつか俺も命を狙われる気がするな……


悦に浸っていた雷帝は、ニヤついたまま視線を銀仮面へと戻した。

そして、その悦に浸った表情のまま、




「……で、誰に頼まれたのだ?」



今度は尋ねながら、グリと剣に力を込めたようで、思わず銀仮面がうめき声を上げるのである。

それをニヤニヤとしながら見る雷帝。


その痛みのためか息も途切れ途切れといった感じで銀仮面が、




「誰にも……頼まれて……いない……」



「ほぉ~、そうかそうか、わかったわかった」



と言いながら、握っている剣に魔力を流し始めるのである。

そしてなぜ魔力を流し始めたのかを説明し始める。




「知っての通り、俺の剣は電撃を帯びるんだよ、俺の魔力が流れることでな……

 当然、この状態で魔力を流せば、剣が帯びてお前を襲うよなぁ~……

 さぁ~て、お前がどこまで耐えられるかな?」



と、ねちっこい声を上げながら、剣に流した魔力で電撃を流すのだ!!




「グガァ!! アグアァァ!! グガァアアアア!!」



うめき声を上げる銀仮面をケラケラと笑いながら見ている雷帝。


それからしばらくして、やっと電撃を止めた頃には、

銀仮面の男の身体から煙が上がり始めた頃だった。




「やっぱり生きた人間に電撃を流すのは面白いなぁ~。

 本当に面白いくらい叫ぶし、身体をピクピクさせやがるからな!!

 これほど楽しいことはなかなかないな!!」



楽しそうな声を上げながら剣を持っていない手を銀仮面の方へと近づけていき、




「お前の面を見れば、なんの目的で来たのか分かるかもなぁ~。どおれ……」



そんなことを言いながら銀仮面の仮面を剥いで、顔を近づけてマジマジと見る雷帝。

そして目を細めたりしてジッと見つめながら、




「この顔は……見たことがあるなぁ~……」



そんな独り言を言いながら、剣から手を離して

身体を近づけて銀仮面の顔をマジマジと見ていると、




「死ね!!」



急に銀仮面の目が見開いたかと思った瞬間、ナイフで襲いかかったのだ!!


だが、剣が身体に突き刺さっているためか、

動ける範囲が狭く、更には雷帝が素早い反応を示してナイフの刃が

雷帝の腕に刺さるまでで留まってしまうのだ。




「いてぇじゃねえかよ!!」



叫んだと同時にナイフが刺さっていない手で思いっきり銀仮面を殴るのだ!!


その一撃で身体が吹き飛びそうになるのだが、

刺さった剣のために、その場に固定される銀仮面!


ただそんな一撃を受けたのにもかかわらず、

意識は失っていないようで、強い殺気を込めた目で雷帝を睨むのだ!!


そこで雷帝はなにかに気づいたようで、

怒気の籠もった顔から一転して、破顔の顔になり、




「そうか、お前は……あの女の家族かぁ~?」



その質問に一段と強い殺気が籠もった目で雷帝を見る銀仮面。

そんな殺気をまるで気持ちがいいような表情をして、




「その目! あの女の目とそっくりだな!!

 忘れもしないぞ! 忘れるわけがない!!

 俺達に拉致られた時に気の強さで、俺達に反抗していた時の目だよ!!

 その目がどんどん折れていくんだよ、俺に弄ばれている間になぁ~!

 それでも最初は耐えていたのか、反抗的な言動をしていたのだがなぁ~!

 代わる代わる相手をしてやっていたら……」


そこまで捲し立てるように喋ったかと思ったら、

本当に楽しそうな顔になり、




「フハハ!! 動かない人形みたいになりやがった!!」



本当にクズだなこいつは……



ケラケラと本当に楽しそうに話すが、その話す内容を聞いただけで、

今すぐに雷帝を殺したくなるくらいだ。


さらに雷帝は楽しそうに話を続けていく。




「だけど、俺は優しいからな!! お前の家の前に返してやっただろう!!

 その前のやつは奴隷商人に売り払ってやったが、

 あのポッキリと折れた人形がたまらなかったら返してやったんじゃねぇか!!

 その姿を見たお前たちがどんな顔をするか! どんな風になるのかな!!」



そこまで言ったところでハタと止まり、何かを思い出したように、




「……そういえば、何でもちょっとずつだが人形から、

 人のように意識を戻したらしいなぁ~? 家族の献身的な対応によって……」



何かを示唆するそのニタリ顔に銀仮面は顔を真っ赤にして、




「きさまぁ!! 妹に手を出したら殺す!! 必ず殺す!!」


いつも読んでいただきありがとうございます!

是非ともブックマークおよび評価をお願いします!!

そのワンポチが……明日の……明日の?

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