1/1
プロローグ
人の世はいつだって不公平なものだ。
生まれた場所が違えば、身分が違えば、、、持っている才能も違う。
人生の出発地点でもうこれほどの差があるのだから、それを埋めるのは容易ではない。
一生の内には埋める事の出来ぬ程の差が、生まれた瞬間にもうついているのだ。
しかし、持たざる者に全くの希望がないかといえば、そうではない。
才能とは、要するに社会が求めている能力のことだ。
何か、大きな衝撃を。
身分も、制度も、求める才能さえもひっくり返すほどの衝撃を社会に与えてやれば、
もしかしたら、その理不尽を跳ね除けられるかもしれない。