表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/228

6話 繁華の街レミレニア①

 残る行程は何事もなく無事進み、森を抜け。

 そして遠くに見えてくる連なる防壁、その向こうに並ぶ建物。

 幾度となく夢に見た、新しい生活の場の予定地。


 高まる気持ち、荷物が重いのも気にせず、早足になっていく。

 疲れを感じはじめる前に、気が付いたら到着していた。



 外壁を兼ねた砦を抜けると、そこはもう別世界。

 観光客であふれ、華やかな店の数々。

 ここら一帯の大都市の中心にあるレミレニアは、交易商たちの交差点。当然この場で商売も行われ、各地の名産がこの地に集まり。

 そして品々を求める人が集まるようになり、街として発展していった。

 …と、旅の冒険者に聞いた。



 まず待ち構える、入り口広場。その外周を囲むように立ち並ぶ食の屋台。

 見た事も無い料理たち、しかしあふれる匂いはお構い無し。肉が香ばしく焼ける匂いにつられ、鉄板で焼かれる音が、飛び交う音を押しのけ存在感を放ってくる。

 かと思えば大通りを横断する人が持ってた一品。辛うじてベリーが見えた事から甘味の類だろうが、見た目から味が想像できない。

 スパイスの香りがするパイ、何らかのチーズ焼き、異様な色をしたパン。

 全方位からの誘惑に耐えながら、歩を進める。何事もまずは荷物運びを終えてからだ。


 道中の通りは一転、相変わらず人は多いが静まった空気。

 脇の店には外からも見えるよう陳列された工芸品。木彫り細工から、魔術で炎が模様を(えが)く蝋燭まで様々。

 そして合間にある、旅の用品店。その窓からちらっと店内に見えた、魔動力結界テント。…見た事はあったけど、高いんだよなぁ、あれ。


 そんな事を考えながら、ラディの案内は細い路地へと向かっていく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ