36話 幕間:パーティと役割②
「…そういえばその話、途中で切ってたっけか。」
宿に戻り、いつものようにラディからの疑問。
「はい。今日のたたかい方、初めてのやり方だったのに、とても対応がはやかったので。
おもうに、まえに聞いた『戦士と術士』と、かんけいしてるのかなと。」
「鋭いな…当たりだよ。
あれは術士が2人の場合の基本陣形の1つだ。
ああいう囲まれた状況で全方位に対応する型として、最もシンプルで有用とされてる。」
「…しらないままやってましたが、ほんとはどういう形なのです?」
「今日やったまんまだよ、流れは。
術士1人と残りで半分ずつに分け、より広範囲に対応できる…うちの場合はエンが牽制したりで、守りを固める。
そうやって相手の突入経路を絞って、残りの2人で迎え撃つ、って次第だ。」
「なるほど…こちらからは攻めないのですね。」
「メンツと状況によるな。ラディなら今日みたいにおびき出して討つのも有用な手だし。
ただ基本的には不利な状況の打開、敵を逃がすのも選択肢のひとつ。討伐はあわよくば程度だな。」
「知識ついでに、もう1つ陣形の話もしておこう。
術士が一人の場合だ。」
「へんせいがちがう場合、ですか。」
「あぁ。編成が変われば当然立ち回りにも関わってくる。
術士を中心とし、2人で半周ずつ警戒、守りに徹する。
その分術士が頑張らないとだけど、シンプルっちゃシンプルだな。」
「…術士さんがたいへんそうですね。」
「それも含めて、術士1人の編成は不利な点が多いんだよね。平常時の戦闘も難度が高いし。
ただラディの今後次第では使うかもしれないし、覚えといた方がいいかもね。」
「了解です。」




