193話 「6にんの かみさま」
むかしむかし、せかいにはまほうがありませんでした。
ひとびとはまほうをつかえず、まものもいませんでした。
せかいには、かみさまがいました。
かみさまは、まほうをつかうことができました。
かみさまは、ひとびとにまほうのつかいかたをおしえてまわりました。
しかし、まほうのことを、よくおもわないひともいました。
そんなひとたちはあつまりあい、かみさまとたいりつしました。
かみさまには、なかまがたくさんいました。
そのなかから5にんをえらび、とくべつなちからをあたえ、あたらしいかみさまとしました。
ほのおのランカ、
みずのアウク、
かぜのルアール、
つちのネズ、
ひかりのレイラ。
そしてどれでもないじぶんをやみとし、やみのゴデュラとなのるようになりました。
6にんのかみさまたちは、それぞれのちでたたかいました。
ほのおのランカたちは、もえあがるほのおでたたかいました。
そのはげしさは、みなのゆうきとなりました。
みずのアウクたちは、さかまくみずでたたかいました。
そのうつくしいじゅつは、みなのいやしとなりました。
かぜのルアールたちは、するどいかぜでたたかいました。
そのたけだけしさは、みなのみちびきとなりました。
つちのネズは、あらぶるつちでたたかいました。
そのけんろうさは、みなのあんねいとなりました。
ひかりのレイラたちは、まばゆいひかりでたたかいました。
そのかがやかしさは、みなのきぼうとなりました。
やみのゴデュラじしんもあらゆるじゅつでたたかい、かみさまたちはしょうりしました。
そしてまほうはひとびとにつたわり、せかいへとひろまっていきました。