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177話 遊撃④

 砦から降り、川沿いを移動。

 川沿いを導線として配置設計されてるそうで、この川沿いには4箇所。その内、一番前にある砦は間に合わず、さっきまで居たのが2番目。残り2つの内に事を遂行する算段だ。


 先頭を走るニッグさんが、術で水塊を撃ち、通り道にいる魔物を追い払う。数こそ多いが、大体は軽く脅せば逃げてくれる。

 しかしそれで全て解決とはいかず、むしろ対抗意識を向けてくるものもいる。


 今もこうして、食事中だった狼系の2匹に睨み返されている。

 そうなったら先頭をバトンタッチ、こちらで対処に当たる。


 まずはラディが川に左腕を浸し、川の水を掌握する。

 操られた川の遠く、相手の死角から触手が伸びる。

 それに対応される間も無く、相手の前肢を絡めとる。


 逃れようとしている間に、こちらも準備。

 イメージする。以前使っていた物のような、長い剣。

 左手のひらから溢れる光の粒子が、そのイメージを模っていく。見た目にはぼんやりしているが、切れ味に関しては事前に確認済み。

 拘束がほどける前に剣を振るう。急所こそ狙えなかったが、それぞれの脚に一撃ずつ。

 致命傷には至らないだろうが、しばらく激しくは動けないだろう。


「とどめはいいのです?」

 そのまま脇を素通りしながら、ラディが聞く。

「あぁ、ちゃんととどめを刺すにはちょっと手間がかかる。

 別に討伐が目的じゃないし、確実な手傷ひとつ負わせれれば、十分だ。」


 そんな調子で道中大事も無く。

 やがて次の小砦が見えてきた。

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