表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
143/228

142話 夏フェス③

 光が収まり、その中央で白い鎧の人がゆっくり立ち上がる。

 そして、黒の勢力に向けて剣を向ける。


 その剣は他と同様に、煌く透明な術で造られている。

 対峙するテムスさんは武器を棍形態へと変え、初撃を受ける。

 しかし白鎧の猛攻に圧し負け後退、舞台の淵から退場する。


 白鎧の一息も束の間、黒側の軍勢が背後から迫る。

 あわやと思いきや、白鎧の武器が大剣へと変わる。並のサイズじゃない、使い手の倍以上の長さがある。

 それが背後へ大きく振り抜かれ、広範囲に余波を放つ。

 不意打ちは失速、そこへ二の太刀が入る。

 弾き飛ばされ、退場する第二陣。しかしそこへ、第三陣の波状攻撃。

 今度は武器を槍へと変え、順次撃退していく。


 そうしてこれまでの黒の軍勢を撃退し、最後に残ったジェミナイツの2人と対峙する。

 白鎧の武器は片手剣に戻り、交互に来る攻めの手を受け止めていく。

 そして同時の攻撃に合わせ、もう1本の片手剣を生成、旋回と共に激しくぶつかり合う。

 双方の術が合わさりまばゆく光り、舞台上が見えるようになった時にはジェミナイツは退場していた。



「庶民ども、心して聞くがいい!」

 魔術の音響に乗って、白鎧の声が響き渡る。

「この俺、最高位騎士(パラディン)の一角たるミツキが来てやったんだ、光栄に思うがいい。

 そしてこの英傑を、この街シントを称える祭りを盛大に盛り上げてみろ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ