表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/228

1話 プロローグ:英雄アスレィ伝説

 むかしむかし、あるところに旅の英雄、アスレィがいました。

 アスレィは訪れた村の問題事を、幾度となく解決してきました。


 ある日、アスレィは麦の豊かな村に立ち寄りました。

 その村は平和に見えましたが、ある問題を抱えていました。

 村人たちは、名の知れた英雄アスレィにその相談にやってきました。そして、村の問題をアスレィに語りました。


 村の近くの洞窟に、強大な竜が住み着いていました。

 その竜は不幸を司る特別な魔力を持っていました。竜はその魔力で村に寄る者を不幸に陥れ、いつしか呪われた村と言われるようになっていました。

 その噂のせいで村に寄る者はほとんどおらず、このままでは村は徐々に衰退する一方でした。

 なので、その竜を討伐してきてほしい。そう、村人たちはアスレィに願いました。


 その話を聞いたアスレィは、邪竜討伐の為に洞窟に向かいました。

 アスレィの戦いは長く続きました。日が暮れてもアスレィは帰ってこず、寝ずに待つ村人も少なくありませんでした。

 そして翌日、日が顔を出した頃。アスレィは村に帰ってきました。片手に邪竜討伐の証として、角を握りしめ。


 村人たちはアスレィと共に、洞窟へ向かいました。そして、その奥に静かに横たわる邪竜の骸を確認しました。


 その晩、盛大な宴が行われました。

 村自慢の酒を大いに振舞い、長き脅威からの解放を祝しました。

 宴は夜遅くまで続きました。村人たちが皆、寄い潰れて寝静まるまで。


 そして翌朝。

 村人たちが起きてきた時、そこにアスレィの姿はありませんでした。

 きっとその村での役目を終え、次の村へと向かったのでしょう。



   ・・・


 読み終えた本を閉じ、鞄にしまう。


 旅に出てから3回目の朝日、簡易キャンプの片付けにも流石に慣れてきた。

 手早く済ませ、荷物を背負い、愛用の片手剣を括りつけ。


 さて、行くか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ