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7、脅迫

コンコン


「こんにちはー」


俺は返事を待たずに部屋に入った。


「なな、……だれだね、君は!?」


中には、頭の禿げ上がったおっさんがいた。


「通りすがりの者でーす」

「そんなわけ無いだろう!? ここが何処だか分かってるのか!?」

「小学校の校長室」


そう。ここはあいつが通っている小学校の校長室だ。

つまり、目の前にいる男は、校長である。


「ちょっとお話があってやって来ました」

「…はあ、そうか。ところで、君は誰かね?」

「名乗る程の者ではありませーん。それより……」


俺は顔をぐぐっと校長に近付ける。

…うぇ、そう言うと気色わりぃ。


俺は可愛い女の子が好きなので、あしからず。


「旦那ぁ…最近、歓楽街へ行きませんでした?」

「!!!……いや、な、んのこと、かな…?」


おいおい、こいつ思いっきり動揺してやがるじゃねぇか。


「いやいや、それは良いんですよ…旦那もまだまだですもんねぇ。ただ…」


俺は少し溜めて、確信をつく。


「その時…酔って……」

「まーーッ!! …少し話そう、うん。話せば分かる!」


ちっ。良いとこで止めやがって、チキンが。


「ゴホン。…君は何しにきたのかね?」


この雰囲気なら、マジで何でも叶えてくれそうだな。


「ここの学校のバイトを許可しろ」

「……え?」


校長は、意外なことを言われた、とでも言うかのような顔をした。

…何を言うと思ったんだよ。


「いや、しかし…労働基準法にも引っ掛かるし…」

「ああ?」

「いえッ!! …あ、そうだ。成績優秀者のみに特例を出す程度ならできます!」

「よし、それで良い。 さぁ、校則を変えろ」

「えっそんな、いきなり…?」

「見知らぬ女性をー」

「分かった!! 今すぐ!!」



……今さらだけど、校長が私情で変えて良いのか?

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