新世界
最終章 新世界
元オダはすすったコーヒーを皿に置くと
少し微笑みを浮かべながら口を開いた
「単刀直入に言おう
我がハーフワールドカンパニーの社員になってほしい
我が社は実際にある町で、その町の良い発展の為に尽くす会社にしていく
私の行なった研究は物の部分にのみ活かしていきたいと思っている
その上でだ
ブンくん
君には
渉外部の責任者になって頂きたい
要はいろいろな声を聞いたり交渉をしたりする役だ
トムくんはその補佐役として
ブンくんの相談役になってもらいたい
もちろん今の職場には私の方からも話しをさせていただいて了承の上でだがね
あとは君たち2人の意志次第だ」
オレとトムは思わず顔を見合わせて
どうしようかと首をかしげていた
まさかの話しだった
今度は実際にある町
今まで通り
ふつうにやっていたら
なかなか巡り合わない話しだろう
今回の事で
自分の中にある思いもよらぬ力
可能性の世界を感じ
そこまでの迷いは無かった
オレとトムはそんな気持ちが通じ合ったかのように再び顔を見合わせて頷きあうと
「…分かりました
やらせて頂きたいと思います」
そう言うと
元オダは力強く頷き
「ありがとう
ただ、今度は上手くいかなくてもいいやとはいかないよ
プレッシャーを与えるようだけど
それだけの責任と
これからは仕事としてやっていくことになるからね」
元オダの言葉に
心臓の鼓動が高まるのを感じつつ
「はい
覚悟の上での返事です
よろしくお願いします!」
ーこれからが本当の勝負になっていくのかもしれない
あの時の手紙
あの時の電話
そしてそこに飛び込んでいった時から
変化ははじまっていたのかもしれない
変わろうと思った時から
変わりはじめていたのかもしれない
これから飛び込む世界は
もっともっと大変なこと
苦しいこと辛いこともあると思う
でも、その世界は必ず乗り越えていけるじゃないかって
だって
自分の可能性の世界は
まだ半分の世界も広がってないのだから




