第一章 冒険の始まり
「冒険の続きから始めますか」
「はい」
・・・・・・・読み込みが終わりました。
[魔王城]
「ふっ…はっははは、よくぞここまで来たな勇者たちよ」
「魔王サタン、お前の野望もここまでだ」
勇者たちは、魔王サタンが居る玉座で魔王と対峙していた。
「お前を倒すために集めた、神器で平和を取り戻す」
剣を魔王に向けながら言った勇者そして…
「馬鹿な、どうして無傷なんだ」
「どうする、逃げるか」
「逃げれるわけ、ないある」
「みんな、俺が囮になるその隙に逃げるんだ」
自分たちの攻撃が効かないため逃走を考えた勇者たちであった
「愚かな勇者たちよ、お前たちは元々すべたが間違っていたのだ」
「なん…だと」
魔王は勇者たちに指をさし、言った
「1.回復担当がいない」「2.私を倒すための装備が足りない」「3.レベルが低い」
「これが、お前たちの敗因だ…あのさ、お前たちって、馬鹿なのなんで
これで勝ってると思った」
暴言を吐く魔王 それから、勇者たちは言った
「回復担当の綺麗な女性が見つからなかったある」
「装備集めとレベル上げ両方めんどくさかったし」
回復魔法がない魔法使いと筋肉が凄い格闘家が言った
そして、勇者が最後に言った言葉が魔王の怒りをさらに高めた
「なんやかんやで、奇跡が起きて魔王が倒せると思ったから」
「ふざけるな、なんやかんやってなんだよ」
「もういい、貴様らはここで消えろ、マキシマム・ドライド」
勇者たちは、魔王の逆鱗に触れ敗北した…
(勇者の視界が真っ暗になった)
[とある教会]
「ああ、勇者よお前は魔王に敗れた為、復活ができない」
「神父、お父さんが戻って来たのは本当ですか」
神父の所に来たのは勇者の子供だった
「セマカよ、お前の父は確かに戻ってきたが、魂は天国にいる」
「嘘だ、父さんが負けるはずがない約束したんだ、魔王を倒して戻るって」
棺の前でセマカは泣きながら言いました。
そしてセマカは右腕で涙を拭きながら立ち上がった。
「今度は、僕が勇者になって魔王を倒します」
「よくぞ言った、セマカよだがお前はまだ幼い、力を付けて魔王を倒す準備をするのだ」
「はい、神父」
少年セマカは、亡き父の仇と世界の平和を取り戻すために誓ったのであった。
それから、数年後…
[とある村]
少年セマカがいる村、名前はハンタイヨメ村
村の中心で村人たちが集まっていた
「少年セマカいや、勇者セマカよお前はあの丘に刺さっている剣を抜き
魔王を倒し世界の平和を取り戻すのだ」
「はい、村長必ず魔王を倒して参ります」
村長はセマカに激励を送り、セマカはそれに応えるべく返事をして、
丘に向かうセマカその時…
「セマカ、待って」
「ヌイ…どうした」
「あなたに私の思いを伝えたいの」
「それってまさか」
「ええ私、貴方のことが好き、無事に戻ってきたら結婚しましょう」
幼馴染であるヌイに告白されたセマカ
「僕も君のことが好きだ、だから無事に戻ってくるよ」
ヌイとセマカは抱き合い、そしてセマカは丘に向かった
[丘の頂上]
「これが、魔王の力で選ばれし勇者にしか抜けない呪いを掛けられた神器の剣か」
セマカは剣の柄を握った…
「僕は、これを抜いて魔王を倒すんだ―」
抜こうとしたが、剣は抜けなかった
「あれ、抜けないなんでどうして、勇者の息子なら普通抜けるでしょ」
セマカは精一杯、力を入れてみたが剣は抜けず、手汗のせいで手が滑り丘から落ちたのであった。
セマカは丘の下にあった木のお陰で命は助かったが、全身包帯だらけになってしまった
「これは、魔王の仕業かセマカの力を恐れて先手を打ってきたか」
「村長どうしますか、剣が抜けなきゃ、魔王は倒せねいだ」
「セマカの傷が癒えたとしても魔王の呪いでセマカも剣が抜けなくなったらしい」
「なんだって」
村人たちは悩んだ、このままでは魔王に世界を征服されるのも時間の問題だった
そんな時、一人の青年が村長に言った
「村長、剣が抜けたんで、俺が勇者ですかね」
「何を言っている。あの剣は先代勇者の息子であるセマカしか抜けんのだ…」
村長はその青年に言ったが青年の手にはなんと剣が握られていた
「え、なんで」
「いや、凄い暇だったんで、試しに剣を掴んで軽く力を入れたら抜けました」
「…新たな勇者の誕生だ、みんな喜べ」
村長は村人たちに言うと村人は村長の所に集まった
「青年よいや勇者よ、お前の名前は何と言う」
「レオです」
「そうか、ならば勇者レオよ、魔王を倒し世界の平和を取り戻すのだ」
そして、勇者レオは旅支度を済ませ彼の冒険が始まった。
[村から結構離れた森]
「はぁ、旅を始めたのはいいけどどこに行けばいいのかな」
「それにしても、この剣重いなぁ」
愚痴を言いながら歩く勇者、そして彼の視界に建物が見えた
「お、あれって何の店屋かな行ってみるか」
[怪しい武器屋]
「すいません、誰かいませんか」
「なんじゃ、お前さんはなんかようかい」
「いや、丁度歩いていたらこの店を見つけたんで魔王城の道のりと
装備を揃えようと思って入りました」
勇者はそう言うとお婆さんは言った
「魔王城、お前さん今魔王城と言ったか」
「はい、言いましたよ魔王城って」
「これはたまげた、まさか勇者がこの店に来るとは思わんかったわ」
「ですよね。最近魔王を討伐する人、減りましたからね」
勇者とお婆さんは笑いながら話した
「で、魔王城に行くための地図とか情報をありませんか」
「お前さんこの店はなんだい」
「え、武器屋ですよね」
「そうだなら、情報を聞く前にやることがあるだろ」
「あ、なるほど」
直ぐにお婆さんの意味に気付いた勇者は、持っていた剣を見せた
「なんじゃい、いきなり剣を見せて」
「この剣って、いくらで買取してくれますか」
「ふぇ、お前さん今何と言ったこの剣を売ると言ったか」
「はい、この剣重いんで軽い剣にしたいんですよ」
(こやつ、馬鹿か馬鹿なかこの剣は確か魔王を倒すために伝説の鍛冶師が作った
神器の剣じゃぁぞこれを売るといいうのか)
お婆さんは勇者の考えが分からないため真意を聞いてみた
「お前さんのこの剣がどういった物か知っているのか」
「魔王を倒す為の剣ですよね」
「知っているならなぜ売るといった」
「理由ですか、さっき言った通り重いのが理由ですけど、納得がいく説明が欲しいなら言います」
「それはなんじゃ」
「今の自分のレベルでは扱えない物だから今の自分に合う武器を装備したいから」
勇者が言ったあとお婆さんは思った
(こやつ、馬鹿ではなかったちゃんと自分の器量を考え自分に合う武器を選ぶとは大した奴じゃ)
「で、いくらで買ってくれますか」
「そうさな、100万Gでどうじゃ」
「そんなにお金があるんですかこの店、無理は駄目ですお婆さん」
「金ならたんまりあるわい」
「すいません、ならそれで後武器見ていいですか」
「武器なら隣の部屋にある好きに選びんさい」
勇者は隣の部屋に行くとそこには多くの武器があった
「へー、結構武器あるんだ」
じっくり武器を持ったより、見たりしたがしっくりくる武器は無かった
「どうじゃぁい、めぼしい武器はあったかい」
「ないですね、ところであそこに飾っている木刀も売り物ですか」
「はってその木刀はなんだったかのう、思いだせんが」
「これでいいや、なんかしっくりくるし軽いから」
「お主やはり馬鹿か、木刀で魔物や盗賊を倒せると思っておるのか」
お婆さんは我慢できずに言葉にして言った
「馬鹿はないですよ、せめて大馬鹿ですよそこは」
「もうい好きにせい、その木刀はタダでやるあとはこれを受け取れ魔王城までの地図じゃ」
「地図もあるんですねこの店」
飽きれながら地図を渡したお婆さんそれを受け取り勇者は袋にいれた
そんな時、店の扉が開く音がした
「すいません、金目の物はありますか俺たち盗賊です」
「盗賊がこの店になんのようじゃ」
「おばさん、馬鹿なの俺たちは盗賊、金を奪いに来たの分かる」
5人くらいの盗賊が店の中に入ってきた
「ここには金はない、帰ってくれ」
「おかしいな、前にここに物売った男から聞いたけどかなり金があるって」
「それは…」
「正直に言った方が長生きするよ、おばさん」
「早く出せよ、ばばあ」
盗賊の1人がお婆さんに近づきナイフを振り上げる
と突然男は吹き飛び、窓ガラスが割れって外に出された
「何だ、お前はいきなり盗賊Dをやりやがったな」
「え、吹き飛んだだけで死んでいませんよ多分、俺はこれから魔王を倒しに行く勇者です」
「勇者だと、ふっ…はっははは、お前それ木刀だよな、そんなぁんで魔王どころか俺たちを
倒せるわけないだろ、やれお前ら」
盗賊の頭が叫ぶと残りの盗賊がレオに飛び掛かる
「少し待てよ、お前らここは店の中だ、一旦外に出て勝負するぞ」
「なに、そう言って逃げるつもりだろ」
「逃げるわけがない、むしろ店の異物が邪魔して俺に負けたりしたらめんつが立たないだろ」
「上等だ、表に出ろこのクソ勇者」
勇者たちは、店の外に出た
[店の前]
「頭、俺たち3人でこいつをやりますよ。頭は高みの見物でもしててくださいよ」
「よし分かったお前たちすきにやれ、先までの威勢はどこまで持つか楽しみだ」
「おい、勇者俺たちに喧嘩を売ったのが間違えだったな、この技を見て生きていた奴は
1人もいない覚悟しろ」
「いちいち五月蝿いな、早く来いよ、雑魚ども」
勇者は盗賊を挑発するように右手で手招きをした
「そうか、なら消えろ」
盗賊3人は縦一列になって勇者に襲い掛かる、しかし勇者は
避けるのではなく勇者も突っ込んだ
(なんだと、突っ込むだと、まさかあいつあの技の特性を理解したのか、しかしあの技は
簡単に破ることはできない、なぜなら上に避けても2番目の奴が攻撃、左右に避けても
同じ結果お前は最初から負けている)
勇者がとった行動は上や左右に避けるのではなく木刀を思い切り正面の奴に向かって
鎧がめり込むほどの勢いで突きをして正面の男と後ろの2人と一緒に後ろに吹き飛んだ
「へ、嘘だろあの技を正面で破りやがった化け物かお前は」
盗賊の頭は声を荒げながら言った
「違うな、化け物ではない、俺は勇者レオだ、そこの所を間違えるな」
「参った、俺たちが悪かった、もうこの店には近づかないだから許してくれ」
「分かった、ならさっさとここから立ち去れ」
勇者は木刀を脇に収めると盗賊の頭が勇者に襲い掛かる
「馬鹿め、隙やり」
盗賊の頭は剣を勇者の頭上めがけって振り下ろした
「ふ、口ほどにも無かった勇者よ」
「それはどうも、俺も分かった」
「なぁ」
「お前らのような、心まで悪人の奴に情けは必要ないことがなぁ、覚悟しろ」
盗賊の達は勇者によって、今後悪さができないように恐怖を植え付けられました
[怪しい武器屋]
「本当にすいませんでした」
「信じられん、木刀だけで盗賊を倒すとは」
「一余、勇者だから当然ですよ」
「そうか、そうじゃったなそれで、お前さんは行くのか」
「そうですね、装備と地図も貰いましたしそろそろ行きます」
勇者は、店を出て魔王城に向かったのであった
「勇者レオか」
ふとお婆さんはあの木刀のことを思い出した
(確かあれは、以前店の前で倒れていた旅人が持っていた物だった。
次の日旅人が金と一緒にあれを渡してこう言ったのう)
「この木刀は神樹の素材を使って作られた木刀、決して傷のつかない物で
作る際も特殊な製法でしか完成しない物です」
「そんな大切な物をどうしてわたすのじゃ」
「近いうちにこの木刀を使いこなす勇者が現れ、魔王を倒すでしょう」
そう言って男は店を後にした
「まさかのう、ただの偶然かもしれんな、頑張るのじゃぁぞ、勇者レオよ」
この物語は勇者セマカの物語ではなく、勇者レオの物語です。
今後、彼はどんな行動してこの書に刻むのか今は誰も知らない