表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

たぶん銀の丸いやつが全盛期の時代

 まだまだ未熟な文章ですが、ちょっとした気晴らしになれれば幸いです。

 子供はもっと素直に生きておりますが、ちょっと大人的な思考を加えておりますことご了承ください。

――――――――――――


「フフフ、100円。今日は100円玉使っちゃいますよ」


 お小遣い日という、大人の事情により、若干変動する日がすぎて、

手元には、銀色に輝く丸いやつが、しっかりと握り締められている。

ズボンのポケットにいれておきたいが、走るときの衝撃で消失するリスクがこわくて、

握り締めてしまうのは自分だけではないはずだきっと。


 本当ならば、もっと分厚く、拳銃の弾さえも受け止めてしまうという、

たまにデザインの違うパチモンがでまわる5百円玉ってやつで豪遊したいところだが、

子供の財力ではそれはかなわぬ夢ってやつだな。

 

 そんなことを思っていたかどうかは今は記憶の彼方だが、そうあの時の100円玉の、

満足感は半端なかった。


 100円玉を使うとなると、基本は駄菓子屋になろうか、スーパーでも同じだが、

食べ物に消費するのが一番、確実且つ無難であることは子供ながらに認識していたようだ。

でも、そんな子供たちを惑わすアレが、いまでも存在するあの装置が店の入り口に……


「あぁ――、ガンダムのガシャポンだと、なぜこんなところに、しかも、フィギュアがメタル、金属製だと

なんだこの高級感、あぁ――だめだ、だめだ、この誘惑なんてことだ」


 ガシャポン戦記って、やつですね、男の子はみんなガンダム中毒なため、ガンダムとコラボしていると、

どんな形態であろうとも、物欲がゆすぶられてしまうのですが、このガシャポンのガンダムは完成度も高く、また、何が当たろうともぐりぐりとこねくりまわしたり、武器をもちかえたり、

自作の壮大なストーリーにも出演できるため、とくに人気が高かったと思っております。

 結構売り切れていることも多く、みつけたら回さないといけない気になるのは、その希少性を、

うまくコントロールしていたのかどうなのか、昔の人は怖いですね。


 「んん――でも、ガンダム種類(連邦とはいわない)が多めだなぁ、ジオンのもっとレアなのはいってないかなぁ……」


 「あっ、これは、ちがう、混ざりものだ、へんな車とか、プロレス的なフィギュアもまぜてやがる、

  あぶない、あぶない、メタルに釣られるところだった」


 そうです、混沌の時代でもあったあの頃は、余りもののガシャポンに大当たりのガシャポンをまぜて、

在庫処分する手法がまかり通っており、まったく興味の無い品を引かされて、爆死するという経験は、

ガシャポンを回す者達が避けては通れない道でした……今でもソーシャルゲームでガチャを引きまくっているのは、まったく過去の経験が生かされていないのか、あの引き当てたときの快感が忘れられないのかどうなのか――


 店の入り口に並べられた、危険な装置をなんとか理性で回避し、目的のお菓子ゾーンへと、

踏みいることができたのは、日ごろから鍛えぬかれている、子供なりの意地といたものでしょうか。


「さて、何にしようかな、まずは新製品がないかと、定番の在庫をみてまわるかな」


 だいたい商品のある場所は覚えているので、慣れた足取りで、在庫状況をみてまわる。


「ふむ、フーセンガムはあるな、ほぅ、棚だし直後か、当たりもいけそうだな」


「白黒の犬?猫か、もあるな、コーラ味がうまいんだ10円だし……」


「カツ、カツがある、うまそう~でも、買い食いになっちゃうしなぁ、うまそう」


 基本買い食いはマナー違反です、もって帰って食べるか所定のベンチ等で座って食べましょう。

自分かなり真面目でしたね。今からは考えられないわぁ。


 「ゼリードリンクもあるなぁ、なんかチョコ的なものも、おさえておきたい……」


――――ざわ、ざわ、ざわ、ざわ、胸騒ぎがする、いつも通りすぎるゾーンに、今日は何かが置かれている、それは、見逃せない、例のやつじゃないのか。


 「みどりのパッケージに金色のライン(記憶ではこう)、こっ、これは、ビックリマンがあるじゃないかぁ」


 このビックリマンがドストライクかどうかで、今後のこの話の時代マッチ感、共感度がかわってくるくらい、大事な品が、ビックリマンチョコです、知っている人にあえていうのもおこがましいくらいに、

最高に子供達のコレクター魂を教育しつくし、ビックリマン破産、ビックリマン依存症を、

ほぼ全てといっても過言ではないくらいに、世の子供達を洗脳しつくした――


――と、賛美はこれくらいにして、まだビックリマン依存症であることを認識していない、子供視点にうつります。


 「売り切れてないのは、久々だなぁ、何個買おうかな、1つ30円だから、3つ買えるなぁ」

 

注1)消費税はこの時代には存在しません、計算しやすいです。

 

 「でも、チョコばっかり食べてもなぁ、悪魔とかひきあてそうだし」


注2)ビックリマンはお菓子です、おまけでついてるシールが本体ですが、チョコウエハースも結構好きでしたが、3つも食べるとさすがに、子供は、うッってなります。あとたまにシールだけとって、お菓子部分を捨てる、輩がいましたが、きっと今、幸せをつかんでないと思います、いや幸せつかんでたら悔しいじゃないですかお金持ちめ。


 「んんん、とりあえず2個かなぁ―――! なにぃぃいいいいい、このパッケージわぁぁあああ」


 ついに、見つけてしまいましたね、同時期にライバルがでてくると、一体どうなるのか、子供心に迷う日々でした。


 「フーセンガムは無しだ(すいません)、こいつがあるなんて、なんて今日はついてるんだ」


 ガッッと、つかんだのは、白いひねりタイプのガムがつまった、今となっては思い出せないパッケージですが、

  

 「ガムラツイスト!ヤバイこの組み合わせは最強だ」


 お菓子にシール業界では、ほぼこの2強で子供社会を制圧していたのではと思っております、

ビックリマンと並ぶ、後進ではありますが、一気に王者ビックリマンを追い抜く勢いで登場したのが、

ガムのお菓子がちょっと硬くて味も薄かったが、それを補ってあまりある、ギミック満載のシールがついた、

『ガムラツイスト』でした、たしか『ラーメンバー』という、ベビースターみたいながスティック状になったお菓子がついてくるバージョンもあったような気がしますが、とにかくこのガムラツイストのシールはかっこよかった。


 ビックリマンシールにはない、パワーゲージのようなものがシール前面に記載されており、シール間の強さの差が、歴然。当然、レアなシールほどパワーがあるわけですが、さらにこのシールは2段階になっており、シールをめくるとまたシールがあり、そこで表のシールよりパワーアップしてるバージョンもあったりして、何だこの高級感と、子供ながらに教育されつくしたコレクター魂を揺さぶられるわけでした。


 「ビックリマン1個と、ガムラツイスト1個と、あとは、飴とかガムかなぁ」


 主役級のメインお菓子を2個決めてしまうと、あとは消化試合ですね、価格がぴったりなるようにあわしていくだけです。


 「はじけるキャンディはちょっと無理かなぁ、高いなぁ、パチパチしてぇ」


 と、まだまだ語りつくせないお菓子道ですが、貴重な100円で、見事におレアシールをひきあてることも、できたかどうかは、記憶の彼方で輝いていると思います。


 「ちょうど100円かぁ、いい買い物したなぁ、ん?」


 店からでると、誰かが、さきほどのガシャポンを回しています、半透明と緑とか赤の半球で組み合わさった、あの頃のガチャポンは今の完全透明球と違って中身がみえにくかったので、中身を知るためには、うまく中身をずらして一緒にはいっている紙のカタログの隙間からのぞくか、勢いで一気に空けてしまうかですが、たいがいの子供達は、すぐ空けるのが紳士の嗜みといった感じでしたが、今回の子も、すぐに空ける派だったようです。


 「なっっ! あの金属的な重量感は、メタルか!メタルを当てやがったのかぁ」


 なんで、菓子にしてしまったのか、あのとき、プロレス的フィギュアをみつけなれば、あのメタルフィギュアはもしかしたらという、さっきまでの最強お菓子伝説が、たったひとつのガシャポンで、ふみにじられる、それもまた、100円玉という魅惑の丸い金属が、世の中の子供達のよきパートナーであった時代の出来事でしたとさ。

 いろいろと実名がでてきてしまっております。

どれも、とても大事な大好きなものなので、おゆるしください。


 そして、ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます。

なんとかつづきも書けたらと思っておりますので、また読んでいただけたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ