XVII星のカードpart I
まるで太陽が近くにいるような暑さが続く、その中でさらに暑くなっていくとても大きな家がある。
「うーん、思ったよりやることないなー」
そう呟いた青年は、少し退屈そうに言った。
「山登りは小さい頃からやってたし、釣りは釣っても何が引いてるのが大体わかるしなー。」
彼の名前は霧星 慧人 (きりぼし けいと)16歳高校1年生。キレやすいのがタマに傷。
「じーちゃん。なんかやることねーか?」
「大人しく家で寝てろ。」
「実の孫にそりゃないぜー!大体なんでこんなクソ熱いときにオレたち鍋食ってんだよー。見ろよこの温度計の数字を!37℃だぜ!37℃!!こんなんじゃいつぶっ倒れても、おかしくねぇ!!」
「心頭滅却すれば鍋また旨し!!」
「旨いのは知ってるんだよ!!」
彼は若干キレ気味ながら言った。
「なんで鍋なんだよ!!俺も鍋好きだけど、何もこんなクソ熱いときにやらなくていいじゃねーか!!」
慧人は今は夏休みで晴人の祖父霧星 哲の家に遊びに来ているのである。
ちなみに慧人の両親と妹は慧人の家で、クーラーが効いた部屋で、アイスを食べている。
「なんだ結局お前も食いたいのではないか。」
「いや食うけども!俺が知りたいのはなんでよりにも寄って鍋なんだよ!」
「わしが食いたいからに決まっておるじゃろう。」
「俺の意見もちょっとは聞けよこのクソジジイ!!」
慧人はとうとうキレて、近くにある箸を手に取り、思いっきり哲の方にぶん投げた。
「お前はいつも甘いんじゃよ。」
哲は投げられた箸を自分の持っている箸で箸を精確に撃ち落としすぐに置き石(箸おくあれ)掴みそれを慧人のおでこの中心に精確に命中させる。
「痛!くっそー明らかに人間業じゃないだろー!」
「わしはお前とは違うからのーホッホッホー」
「いつかみてろよー絶対に超えてやるからなー!!」
彼は悔しそうにいいながら落ちた箸を持ち台所に向かう。負けたものが洗うという彼らの中のルールようだ。
「早くしろよー」
「チクショーーーーーー!!」
慧人のやまびこがする程の大声は、哲からすればただの負け犬の遠吠えに過ぎなかった。
すいません物語進んでませんね。
なるべくカードについては早くやりたいけど僕に文才が無いので思った以上に進みませんでした。次回から物語を進めて行きます。