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武装車掌さん

続・・・?武装車掌物語

作者: 影四行

一応続編になります。

 今日は私が溜めていた仕事の報告書をまとめようと思う。いい加減にしろと、乗っている列車のうるさい小姑に叱られてしまったからだ。いやあれは泣きついてきたともいうが。そもそもはこの仕事を本来やるべき先輩があんまりにもひどい報告書を出したためなのだが。・・・いや、実際私も読んだのだが、あまりのひどさに逆にその先輩の頭は大丈夫なのかと心配したほどである。 

 いや今は愚痴を考えていても仕方がないので、少しでも早く自分の仕事に戻るために早く終わらせなくては。


 まず、私が乗っている武装列車はこの世界の交通の要である、要といってもそれなりの大きさを要するためあまり狭いところや近いところには乗り合い車を使用することも多いのだが。その交通のかなめである列車の主な仕事は危険物の運搬や犯罪者や要人の護送、はたまた一般客の旅行の足や通勤に使用されることが多い。

 その中での私の仕事は主に、制服と帽子をきっちり着込んで行うお客さまに向けての食べ物や飲み物の販売である。この仕事は見習いが行うため私の肩書は武装車掌見習いとなっている。他にも列車内の清掃や雑用もこなすのだが、その雑用に含まれる先輩たちに食事の用意はなぜか私には作らせてもらえない、本当になぜだろう??うーん・・・話がそれたがこれが私の仕事内容である。次に先輩たちの仕事について報告書をまとめようと思う。


 私の先輩は6人おりそのうちの5人は男性という、比較的男性が多い車両である。

前にお世話になっていた車両では逆に女性ばかりであった為、実際にどのように分けているのかは不明であるが。まぁ、多くても少なくても余り不便はないので、特に気にしてはいないが、流石に一人だけだと肩身が狭かっただろう。


 さて、こういう時に説明するのはやはり偉い人からと相場が決まっているので、車掌長について書いていく。車掌長はこの列車の中で一番偉く、大体は運転席に座っている為、業務中に会う事はほとんどないが、語尾が少し伸びていてなんだか近所のおじいちゃんと話している様な気になるが、車両の事に詳しく全体のまとめ役である。


 次は副車掌さんの番である。副車掌さんは何と言うかちょっと小姑さんの様な、口うるさい人である。

時間に厳しく、私たち後輩の指導も意欲的に行ってはくれるのだが如何せん、お説教が長い。

1度叱りだすと1時間はそのまま延々と過去の事もほじくり返しながら叱る、その為私は彼の事を小姑と心の中で思っている、将来絶対禿げるのではないかと少し心配もしている。


 次に説明する先輩は武装隊の人たちで、列車を襲ってくる犯罪者や車内のもめごとの解決が主な仕事で、必ず何かしらの武器を肌身離さずもつ決まりになっている。一応私も目指しているがまだまだへなちょこなのだ、とほほ。

 荒事の解決を求められる為、少しばかり個性的な人が多くいるのもこの隊の特徴である。

その個性的な人の集まりである、武装隊の先輩たちは、春樹さん、那夏さん、秋津さん、冬子さんと言ってとってもかっこいい人たちである。


 春樹さんは一応部隊のリーダー的な存在らしく、皆さんに指示を飛ばしながら、自身も素早い攻撃ができる双剣を帯剣しています。聞いた話によると前回の襲撃でも大いに活躍したそうです。まぁ、全て自分で言っていたので真偽は定かではありませんがね。少し軽いところもありますが、面倒見がいい先輩です。


 那夏さんは・・・なんというか、私で遊んでる感じが言動から感じられます。

だって話すたびに私が赤っ恥をかいて終わるという感じで終わります。そう!この前も!その前も!あの時も~~!!ハァ・・ハァ・・・まぁ、それは置いておきます。戦闘面ではあの小柄な体形でよくそんなの持てますねってぐらい大きなハルバート振り回しています。ついでに少しテンションもハイになるらしく、実際戦っているところを見させていただきましたが、たとえ私が犯罪を犯しても絶対に戦いたくはないなと思いました。うん・・・かなり怖かった、リアル悲鳴をあげましたもん。


 秋津さんは、なんだかフワフワしている人です。結構大柄で私の身長と比べると30cm位差がありますが、毎回会うのが必ず夜勤明けなので、いつも眠そうです、というか、起きているところを余り見たことがありません。春樹さんの話だと、気遣いの出来るよい人らしいのですが、良くわからんのです。


 最後の冬子さんは私の指導役もしてくれているクールビューティーでかっこいい女性です。口数が少なくて少し男言葉が多いですけど、私にはとっても優しいです。・・・でもなぜか他の男性には冷たいです。きっと照れ屋なんですね!そんな冬子さんもステキ!!そして、そんな冬子さんの武器は薙刀という武器らしく、実家の近くの道場に通って学んだそうです。職場が同じで女同士という事で休日には一緒にスイーツ巡りをしたりしてます。1番仲が良い先輩です。


 以上が私の勤務している武装列車の先輩たちです。そして!!今まで後輩だった私もとうとう先輩になる日が来るのです!!この報告書も今までのまとめとして書いているので、新人さんが来たらまた書きなおさなければいけないので、少し大変です。だがしかし、やっと念願がかなって見習いの文字がとれるのです。私も武装隊の仲間入りです!嬉しくて先ほど料理をしてしまったほどです。それを食べた皆さんは、余りに美味しかったのか、すぐにどこかに行ってしまったのですが。・・・あっでも春樹先輩だけは食べながら寝てましたけど、全く行儀が悪いですよね。


 っと、気づいたらもう新人さんを迎える時間になっていましたので、これにて報告書を終わりにしたいと思います。今日も1日がんばってお客様に快適な時間を過ごしていただけるように頑張ります!!


前回の話を書いていて、話が少し出てきたので続きのようなものを書いてみました。少しは設定としてわかりやすくなっていると思いたいです。まったく鉄道について詳しくないのですが生温かい気持ちで読んでくださると安心します。

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