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私立クイーン乃芽高校  作者: 空井美保
高校3年生
20/21

スカイⅤ 最終章 思い出

「1年生と2年生、合併高校に移動できなかった3年生と一緒にこれから勉強するから。」

「・・・・・・・・・・。」

今すぐにこの高校から出て、クイーン・スカイ学院に移ると言い出した。

それを言うと玲耶とカノンの間を通り抜けて教室へ戻った。

玲耶はカノン、稜真、翔吾の目線をはずし、俯いた。

「玲耶・・・。」

だが、玲耶も落ち込んだままでの何も始まらないと思い

笑顔で玲耶は

「わたし、少し外に言ってくるわ、後15分くらい時間があるので。」

「れ、玲耶!」

カノンもあわてて玲耶に付いていった。

「女子ってやつは、友情っての大事にしねぇよな!?」

「まぁな・・。」

稜真と翔吾はそのまま教室に帰っていったが

そこには美月の姿もない。

「あれ?女子は?」

大樹は

「あ、なんかさ、今日は事情があって早退するとか何とか・・。」

そのまま一日が終わり


次の日

翔吾と玲耶が学校を欠席した。

それを気にして、放課後カノンは玲耶の家に行こうとしていた。

美月も学校に来ていない。

たぶん、スカイ学院の方へ通ってるのだろう。

カノンが玲耶の家のインターホンを押したが、誰も出てこない。

外出していると思ったカノンは学校付近を探し回ってみることに。

右左をよく見て探していると

ビックショッピングセンターに入っていく翔吾と玲耶を見かけた。

驚きながらも後をつける。

「どうして、そんなにわたしに優しくしてくれるの・・?」

前に翔吾に好きと言われた玲耶。

でも、その言葉を玲耶は仲間として好きと認めてくれたのかと

勘違いをしていた。

本当は好意の意味で好きと言ったのに。

そういえば、美月の玲耶に対しての本当の気持ちを知ったあの日

翔吾は稜真に打ち明けた。

「じ、実はさ・・お、俺・・玲耶のこと・・す、好きなんだ・・。」

「・・・まじでっ?玲耶のこと?」

打ち明けたのだが、その話はあっという間に会話からなくなった。

話は戻り。

「どうして、わたしを優しく・・。」

「俺・・前からお前のこと・・好きだった。」

「それは、仲間としてと言っているのですか?」

「俺は玲耶のすべてが・・・・・。」

「!?」

そんな会話が聞こえてきたカノン。

同情し、その場を立ち去ろうとしたそのとき

カノンを玲耶が見つけ、玲耶がカノンの方へやって来た。

「カノン・・・・。」

「ご、ごめん。やっぱり翔吾くんのこと、わたしは好きになれなかった。」

「カノン・・違うの、待って!!」

「大丈夫、玲耶のことは見捨てないから・・・。」

涙ぐんだ顔でカノンはその場から離れた。


「電話・・・・もしもし?」

『一乃宮さん、こんちには副学院長の豊富です。』

「副院長・・!」

『明日の朝の便で帰ってきて、あなたたちの合併校にお邪魔するわね?』

副院長は合併したことは知っているが

相手の学校がどんな高校なのかも知らない。

一昨年からずっとキリストの院長がいるローマへと出張していた。

あれから2年ほど過ぎ、また日本へ戻ってくる。

副院長は院長よりも怖くて、何より清潔感に対して厳しい。

「副院長が来る前に・・まじめを取り入れないと・・きっと、きっと。」

「明日の朝にでもさ、学級会開けば・・・・?」


そして次の日

担任から思わぬことを告げられた。

「この華乃芽高校は君たちの3年生が卒業したら廃校となることになりました。

今の1年生と2年生は来年からは別の高校に合併してもらって、この校舎は建て直して

新しい高校の名でやって行くことになったんだ。

卒業式も2ヶ月早まる、つまり、あと2ヵ月後で卒業式をやるということだ。

休みが少なくなっちゃうし、勉強のスピードも高速になるけど、すぐに卒業できるから。

それまで、おとなしく学校生活を送ってください。

ケンカなんてダメだよ?」


そう言われ、今までの話を進めるどころではなかった。

恋愛の噂もなくなり、綺麗さっぱり元の生活に戻った校内。

卒業が2ヶ月早まるということを聞いて、女子も男子も戸惑いを隠せていない。

「わたしたち・・不完全なままで卒業するのね・・玲耶。」

「でも楽しかったわ、学校祭もお墓を使ったお化け屋敷とか・・。」

「そうね、わたしたちにとってきっといい思い出になったわ。」

卒業して、またこの学校へ来たいと思っても

もう、同じ建物はない。

だから先生はこう言った。

「じゃあ、集合写真でも撮る?」

「いいですね!写真・・思い出に残せるので。」


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