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1/7のちっぽけな旅路  作者: 花月アイコ


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12/12

2026/02/23 (出羽)富士

 赤信号が見えて、ブレーキをかける。

 今日は雲が厚くて見えないなぁ。


 天気が良いと何十キロも離れた距離なのにそびえ立つ。

 ご当地富士山が――



 当然のごとく、私が産まれる前から出羽富士はある。


 透き通った日だけになるが、どうも、雄大なあまりに山から視線を覚えてしまう。そうなると背筋はピンと伸ばしたいものだ。


 私にとって身近に感じられる出羽富士なのだが、実際のところ、所有は隣県にあるらしい。


 それどころか、我が県の県境にまたがる山や湖は全て、相手の県に譲ってしまっているのではないだろうか。いつの日か、県そのものも吸収されしまいそうだ。


 別に自分の県にこだわっているわけではない。


 この事実を初めて知った幼い子供のときは、なんとなく残念に思ったこともあったが。


 ちょうど、歴史の授業で土地を巡った争いを紹介されていたので勉強になってしまった。領土争いも含めて、人類が抱える悩みなのだろう。 


 下手に土地だけあっても、その後の管理が大変そうだけど。



 信号が青になり、アクセルを踏む。

 人によって違うこともあるだろうか、私は車を運転している時は雑念を置き去るタイプなの。


 幾分かの走りを終えて、自宅の駐車場に車を駐めた。

 つい、車を走らせている間に出羽富士のことを忘れてしまう。


 車を降りるとき、眩しくて目が上手く開けられない。そういう日もある。手で陽の光を遮って……あれ?


 どんよりとした空は晴れ澄みきった空気が私を包む。

 私の知る富士山を見ると、そこには……


 出羽の富士山がそびえ立っていた。

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