プロローグ
(どうしてだ…どうしてこうなった…?
私はただゆったりと、そう…魔法の研究と魔法薬や魔道具の作成に没頭したかっただけだと言うのに…)
「どうしてこうなったぁぁ!」
悲痛な叫びをあげる少女が居た。
名をリーエル・エルメストと言う。
この少女はとある王国の外れにある古い館に住まう魔女であった。
歳の頃は15〜16歳ほどに見える少女。
その少女が何故この様な悲痛な叫びを上げるに至ったのか。
それは遡ること1時間前の事。
少女の元に魔道具の依頼書が届いたのだ。
『王命により魔物避けの魔道具を4つ10日以内に納品せよ』と。
そしてその命の翌日、彼女はやってしまったのだ。
納品を済ませた彼女は寝不足で頭が回っていなかった。普段王国に納品する品は彼女本来の魔力を抑え品質も落としたものであった。
しかし、そう今回納品した魔道具は彼女本来の魔力が込められていたのだ。そして彼女の魔力は特殊だった。
そしてその魔道具を使用した結果…
王都付近に生息していた魔物の多くが姿を消してしまったのだった。
そして今、彼女は事情聴取のため王城へと呼ばれていたのであった。
読んで頂きありがとうございました!
不定期ではありますが投稿させて頂きます。
またいずれお会いしましょう!。