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インフィニティ・ギア  作者: 雨乃時雨
第二部
51/122

第49話 去る者、追えなかった者

皆さま、お久しぶりです。作者の雨乃時雨です。

不定期更新とはいえ少し期間が開いてしまったのでその理由について説明しますね。

簡単に言いますとインフルエンザに感染して身体や頭がまともに動かず、身体を休めていたため小説を書くことが出来なかったためしばらく投稿が出来ませんでした。

申し訳ありません。この話が投稿されているころには元気になっていると思われるのでやや投稿ペースが速くなるかもしれません。お楽しみに。

長くなりましたが、本編をどうぞ~!

「…?」


目を…覚ます。

ここは、赤い彼岸花の花畑?


「春斗、大丈夫ですか?」


俺の真横に少女が座っていた。鎖は右腕に変わらず付けられ、繋がっている。


「大丈夫だけど...」


肉体的な傷もないが、俺はとんでもないことをしてしまった。

怒りのままにあのルゥサ?とかいうやつを…殺しかけてしまった。

普通に考えれば殺人未遂だ。


「そういえば、あの後どうなったんだ?」

「ルゥサはタービュランスに連れていかれ、今の春斗の身体は地下の医療室にて眠っています」

「地下の?」

「はい、恐らくですが…今の春斗の処遇について職員たちが話し合っているのかと」


俺の処遇か。

良くても悪くても重い罰が科せられるに決まってる。

最悪、退学もあり得るな。


「なぁ赫蝶」

「はい?」

「もし仮に俺の退学が決まったらお前はどうするんだ?」

「どう…とは?」

「この学園を去るとなれば、赫蝶も一緒とはならないはずだ。俺は部外者になるが赫蝶は違う」


すると赫蝶は寝そべっている俺の頭に手を置く。


「?」

「私は貴方と居続けます、例え部外者であろうとも」

「一応聞くが何故だ?」

「この世界の貴方のような人間は他に知らないからです。それにまた春斗から離れてしまったら機器や人間を貪る化け物になりかねないので」

「…そうか」


赫蝶の意見を聞いて空を見る。

赤色の空だが妙に落ち着きがあった。


「では春斗、目覚めましょうか」

「あぁ」


ーーー


「…んん?」


目を開ける。

薄暗い部屋、白い天井、見たこともない物の数々。

ここが赫蝶の言っていた地下の医療室なのだろう。

軽く身体を起こすと、俺の両腕と両足は拘束されていた。

もしもの時の対策なのだろう。暴れる気など元々無いが…。


『春斗、大丈夫ですか?最悪、拘束は私が破壊しますが』

「いや、いい。これ以上警戒心を持たれるととんでもないことになる」

『分かりました』


赫蝶と軽く話し、これからどうするか考える。

まともに動けないし、誰かを呼べるような状況でもない。しばらくじっとしているのが得策か。

すると、俺の携帯電話が鳴り響いた。

…非通知。一応出るべきか?と考えていたら何故か強制的に着信を受け取り声が聞こえてきた。


『こんばんわ、九条春斗君』

「…タービュランス?」


相手はタービュランスのテンペスタ。何故俺の電話番号を?

それと何故俺に電話をかけてきやがった?


「何用だ?」

『見てたわよ、貴方の勇士』

「…」

『今のあなたには皮肉に聞こえるでしょうね、でも事実を述べたまでだから』

「…そんな戯言を言うためだけに連絡してきたわけじゃないだろ」

『そうね…この情報を貴方に無料で教えるのは気が引けるけど仕方ないわ』


そうしてテンペスタは告げる。


『単刀直入に言うわ。九条春斗君、IGD学園から去りなさい』


学園から出て行けと言っているようなものだった。


「何故だ?」

『今の私たちはルゥサ・ガリアルドを仕方なく預かっているの。ソイツがね…九条春斗が学園から去らないならその周りを殺すためにタービュランスに依頼するって喚いてたの』

「!!」

『はぁ…正直、この依頼受けたくないのよね。IGD学園には色々と儲け話があるし、特に九条春斗君には…ね』

「…」

『ただこれは私個人が貴方の優しさを感じ取ったから一応で警告しておくわ、それと…』


次に送られてきたのは電話番号。


「これは?」

『私ことテンペスタの電話番号よ』

「何故俺に?」

『前に言わなかったかしら。貴方とは何かしらの縁がある、もちろんビジネス関係の』

「…まさか俺をタービュランスに入れる気か?」

『強制はしないわ。もし来てくれるならそれ相応のおもてなしをさせてもらうけど』

「…」

『連絡はそれだけよ。もし気が向いたら連絡しなさいな』


一方的に電話を切られる。

俺をタービュランスに?いったい何の意味が…。

だがそれ以上に気になったのは。


(俺が学園から去らなければ、皆が…)


クラスメイトも、先生も、フレヤたちにも被害が行くかもしれない。

それだけは嫌だ。でもタービュランスの嘘の可能性もある。


「九条君!目を覚ましたんですね」

「ッ!?」


そう考え込んでいたら地下の医療室に柊木先生と御影先生が入ってきた。


「九条、身体は大丈夫か?」

「…大丈夫です」

「そうか…」


何というか柊木先生と御影先生の様子がおかしい。妙に歯切れが悪いというか。


「えっと九条君」

「はい」

「君の処遇が決まりました…」

「…」


ーー『退学』…です


何というか予想通りだった、それに丁度いい。

俺が学園から去れば皆に影響はなくなる。


「…ですがこれは」

「?」

「私たち、教員の総意ではないんです」

「どういうことです?」


教員の総意ではないっていったいどういう事なんだ?


「九条君の纏う赫蝶もそうですがルゥサと戦ったときの映像は既に世界に流れています。その中にも君を罵るような言葉はありましたが…それ以上に君を称賛する声が多かったんですよね」

「俺を?」

「はい。覚えているかどうかわかりませんが九条君は傷だらけになろうともフレヤさんとアイヴィーさんを守ろうとしていたのです。世論も、勿論私たち教員たちも感じ取っていました。それらのことを汲み取って教員たちは退学処分は重すぎると判断したのですが…」

「そこでガリアルド家の横やりが入ったというわけだ」

「…詳しくは聞きませんが察しました」

「理解の早い弟子で助かる」


恐らくだけど俺がルゥサを一方的に傷つけたことに対しての怒りなのだろう。

全く…怒りたいのは俺の方なのに。ガリアルド家の奴らがフレヤやアイヴィーさんを虐げたのが悪いって怒りたい。


「そのせいで半ば強制的に九条君の退学が決まってしまったという事になります」

「そうですか…」

「その…ごめんなさい。生徒一人守れない教員で」

「大丈夫です、あんなことをしても俺を在学させようとしてくれた事は分かりましたから。それで俺はいつこの学園を出ていけばいいですか?」

「明日か今日になるが」

「なら今日でいいです。今って深夜ですよね」

「そうだが…」

「深夜の内に出ていけば騒ぎになる前に出れますよね」

「…お前は何故こうも自分自身の事を考えない?」


すると御影先生は俺の両肩を掴んでくる。


「何故だ…!」

「…」

「答えろ九条!何故お前は…こんな簡単に自分を捨てることが出来る!!」

「み、御影先生!」

「くっ…」


俺の肩を掴んだ御影先生は声を荒げ、俺に理由を問うが…俺は何も答えない。

自分の身体なんて、人生なんてどうでもいい。俺は…周りの人間が傷つく姿を見たくない。その一心で生きている。

たった一人の彼女すら守れなかった俺みたいな人間には、これが一番お似合いだ。


「九条…いいんだな」

「はい」

「…分かった」


御影先生は俺の両手、両足の枷を外した。


「…部屋までついていこう」

「分かりました」


そうして柊木先生と御影先生と共に俺の部屋まで歩いていく。

歩いていく道中も周りを見回す。校舎、アリーナ、体育館…俺はここで多くの事を学び、多くの思い出が出来た。

結局…全部此処で消えるわけだが。

思えば白鉄も返ってこなかった。本当にごめんなさい吾郷さん、調整してくれた月日を無駄にするようなことをしてしまって。

色々な人に心の中で謝っているといつの間にか寮にたどり着いた。

深夜のせいかもう誰も歩いていない。この静寂が嬉しいような寂しいような。

1103。俺の部屋だ。

中に入っても今まで通りで何も変わらない。机の上には家族写真に皆からのプレゼントが置かれている。何というか使うのが勿体ないと思ってしまったんだ。皆から貰った大切な物だから。

そして俺は無言でキャリーバッグに俺が持ってきたものを詰めていく。

制服はアイヴィーさんに着せたから今の俺の手元にはない。今の俺の服装はやや破れた強化スーツ。だがどうでもよかった。

いつの間にか荷物の詰め込みは終わり私服に着替え、二人に目を向ける。


「今までありがとうございました、そしてごめんなさい。二人から教えてもらったものを無下にしてしまって」


そういって謝る。柊木先生と御影先生の目元はうるうるとしていて今にも泣きそうだった。

その涙は生徒を守れなかった責任の涙なのか、あるいは俺が出ていくという悲しみの涙なのか…そんなこともどうでもよかった。

キャリーバッグを転がし、IGD学園の入口まで歩いていく。


ーーその後ろを付けていた者たちに気づかずに


ーーー


久々にここに来たな。

月夜の明かりに学園の出口が照らされている。

一歩一歩と進むたびに俺の頭の中に思い出される思い出の数々。

俺はこの思い出を忘れることはないが、これ以上の事を得ることが出来ない。

俺の…IGD学園で過ごした日々に終止符を。


「九条君」


柊木先生が俺の手を掴んで歩みを止める。


「どうしました?」

「最後の確認をさせてください。本当にいいんですか?春斗君は」

「他の手はありませんし、どうしようもないでしょう?」

「そ、それもそうなのですが…」

「…それに俺が去れば、事は済みます」

「え?」


俺がここを去れば、皆に被害が及ぶことはないはずだ。

もしこれで約束を破ったりするようなことをすれば、また『破壊』してやる。

柊木先生と御影先生が俺の発言に疑問を抱いている間に出口へと向かっていった次の瞬間。


「!!?」


出口一歩手前で上からレーザーが放たれ、目の前の地面を抉る。

まるで進むなと言っているような攻撃。レーザーが飛んできた方向を見ると…。


「ふ、フレヤ…!?」


フレヤのスプライトがスターダストを握りしめ、俺を見下ろしていた。


「どうしてここに!?」


柊木先生が俺の後ろで驚いているがそれ以上に驚いているのは俺の方だ。

深夜に出れば騒ぎになる前に学園から出れると言ったが…本当は違う。


(これ以上俺の決意を崩しにかからないでくれ…!)


正直、俺はこの学園からは去りたくない。

もちろん、皆が心配なのはわかっているんだが…それ以上に思い出を止めたくない。

もっとみんなと笑いあって過ごしたい、仲を深めたみんなと色々な事を経験したい。

本当は『IGD学園で過ごした日々に終止符を』なんてしたくない。


「行かせませんわ、春斗さん」


そうして地に足をつけ俺の前に立ちふさがるAG1機。


『春斗…』

「…分かってる、俺は止まっちゃいけないんだ」

『…』


心配してそうな声で俺に話しかける赫蝶。

俺は止まっちゃいけない、この歩みを止めてはならない。

一度でも止まったり、下がったりしたら…決意が砕けてしまう。


「フレヤ、頼む…退いてくれ」

「例え春斗さんのお願いでも、これだけは譲れませんわ」

「…赫蝶、レーヴァテイン」

『わ、わかりました』


手を出したくはない、でもそれ以上にフレヤや皆に被害が及ぶかもしれないのはもっと嫌だ。

その一心で俺の全身に鎖と赫蝶を纏わせ、魔剣を握る。

俺の腕と魔剣を繋いでいた鎖は既に無く、身体は人と龍の混合体のような姿になっていた。

両腕は黒い外殻に覆われ、龍の腕の様になっていて足も人らしからぬ龍の足へと形を変え、背中からはAGのジェット機構のような翼が生えていた。

もはや俺は『人間』と呼べるようなモノではない。


「こんな姿でもか?」

「えぇ。どんな姿になろうとも春斗さんは春斗さんですわ」

「…そうか」


こんな俺でもフレヤは止めると言った。


ーー止めてくれ。


向けたくもない魔剣の刃をフレヤに向ける。


「もう一度言う。フレヤ・アレクサンダー…退け」

「絶対に嫌ですわ」


ーーお願いだ。これ以上、俺の決意を崩しにかからないでくれ。


決意が崩れていく音を感じ取りながら、俺はフレヤに斬撃を放つ。

斬撃波はフレヤの横を避けて飛んでいきIGD学園を囲う壁を轟音を鳴らしながら傷つける。

そして、身体に重みのような疲労が圧し掛かるがそんなことはどうでもよかった。


「春斗さんらしくもない攻撃、いったい何が春斗さんをそこまで動かしますの?」

「敵と話している場合か?」

「…そうですわね」


ーー嫌だ、傷つけたくない。もっと話したい。


フレヤがスターダストで撃ってきたレーザーを魔剣で切り裂きながら空を飛び接近戦に持ち込む。


『二人ともやめてください!校内での無断AGの使用は』

「分かっておりますわ!しかし…指を加えて無実の春斗さんを見送るなんて私には出来ません!」

『そ、それは…!』


柊木先生の言葉にも止まらず、フレヤと相まみえる。

フレヤの狙いは俺の足や今生えている翼。恐らく無力化して学園に戻そうとしているのだろう。

絶対にダメだ。


ーー嫌だ、もっと一緒に居たい。


決意に大きな亀裂が入る。

初めて会った時は仲良く出来るような雰囲気はなかった。でも今ではそれが嘘かのように仲良く、共に過ごしてきた。

それを…捨てろというのか?


「はあっ!!」


空からレーザー掃射の雨が降る。それを避け、接近に魔剣を斬り下ろしフレヤを地面に叩きつけようとする。


ーー傷ついてほしくない。


「…!!」


俺の右腕が止まる。

それからも何度も何度もフレヤから放たれるレーザーを躱し、攻撃に転じ魔剣を振り下ろそうとするが…振り下ろせない。

初めてフレヤと戦った時やみんなと戦った時も容赦なく俺はこの武具を振り下ろすことが出来た。

なのに何故…出来ない!


「くっ!!」


フレヤから一気に距離を離す。


「はぁはぁ…!?俺は…この学園から去らないといけないのに…!」


ーー心に亀裂が走る。


学園の試合や訓練、それだけでも立派な思い出の一つだ。みんなとお互いを高め合って、お互いを支え合って…なのに。

今俺がしていることは何だ?

今俺は何を考えているんだ?


ーー空から雨粒が降り始める。


「春斗さん…」

「フレヤ、頼む…!もう、ほっといてくれ!」

「出来ませんわ。だって春斗さんは今お辛いことを考えているのでしょう?皆様と仲良くし共に笑顔で過ごす貴方が何も考えずにこの学園から去り、思い出を捨てるなんてことをするはずありません」

「!!」


決意が…砕けそうだ。

もう涙なのか雨なのか分からない、濡れた目元を拭う。


「だから、私の手を取ってくださいまし」


そういいながら俺に右手を指し伸ばしてくる。

あの手を握れば俺は…。


(…ダメだ!)


伸ばしかけた手を握りしめ、雨雲に右腕を伸ばした。


「赫蝶ッ!!俺の身体を貸す!!」

「は、春斗さん!?」

「お願いだ!!俺を…俺が住んでいた地へと行ってくれ!!」


『わかりました』


ーーー


春斗が伸ばした右腕に更に大量の赫蝶や鎖が纏わりついていき、黒龍が誕生した。

それと同時に赫蝶がフレヤのスプライトに放たれ、エネルギーが吸収されていく。


「きゃあっ!?」


エネルギーが完全に無くなり、落下していくがそれを受け止めたのは黒龍の右手。


「春斗さん…?」


右手に乗せられたフレヤを丁寧に扱いながら地上へ降り立ち、柊木先生と御影先生の前に降ろした。

それを確認したのち黒龍は飛び立とうとするが。


「ま、待ってくださいまし!」


フレヤは黒龍に声をかける。

その声に反応した黒龍は動きを止めて、フレヤを深紅の双眸で見る。


『何でしょうか?』


すると聞こえてきたのは男の声ではない。だがフレヤはこの声の主が一瞬で誰なのか理解できた。


「え…?まさか、春さんですの?」


そう、春斗の中に居る赫蝶の人格の者の名前。


『そうですね、覚えていてくれたようで嬉しいです』

「…春斗さんは?」

『今は眠ってもらっています。このままフレヤさんと戦えば負けるのは春斗ですが…それは春斗自身が望まないこと。なので願いの通りこの学園から主の住む所へと飛び立とうとしています』

「そ、それは止めてくださいまし!」

『…出来ません』

「えっ…」


ここを去らない様に言うが春は出来ないと拒否。


「ど、どうしてですの?」

『私は主である春斗の願いの通りに動きます。その願いは…フレヤさんやこの学園に居る者たちの為にここを去らないといけないのです』

「私たちの為に…?」

『…実は柊木先生や御影先生が地下の医療室に来る前にタービュランスから春斗向けに電話が来ていたのです』

「えっ!?」

「何だと!?」


それに驚いたのは御影先生と柊木先生だった。


『要件は簡単です。タービュランスが預かっているルゥサ曰く、九条春斗が学園から去らなければお前の周りを殺すようにタービュランスに依頼する…と』


それは春斗には一番通じる脅しだろう。

彼は自分の事は一切考えず、皆の事を第一に考える。

でもそれは彼らしくもある。誰にでも優しく、困っていれば手を差し伸べるような人間こそが九条春斗らしい。

だからこそ…皆が狙われるともなれば彼は即出ていくことを選ぶに決まっている。


「そう…だったのですね」

『そしてこれが彼の選択。仮に今春斗を止めれば間違いなく彼の心は自壊します。自分が守らないといけない責任感と、自分のせいで皆を危険に晒してしまう罪悪感に』

「…」

『だから…お願いします。止めないでください』


そう言い残し、黒龍は想い人を乗せ空へと飛んでいく。

…それを追う事の出来ない少女を置いて。


「春斗さん…ううっ…」


ーーー


早朝。

歌方實の朝は早い。道場付近の掃除をし、剣道の稽古の準備を始める。


「む…枯葉が多くなってきたな」


季節は冬へと向かっており、肌寒い日が続き葉も枯葉となり落ちてくるようにもなった。

そんな中思う事が1つ。


(あの龍は本当に春斗だったのか?行動は春斗らしかったが…)


IGD学園の春斗の演劇を見に行った際に見てしまった物。

春斗が黒龍へと変貌し、實を含めた者たちを守ったこと。

もちろん、こちらに帰ってきた際はその話で持ちきりだった。春斗が龍になって守ったと。

はたから見れば春斗が化け物になったとなり迫害する可能性があったが、それ以上に彼が怒りで醜い姿になろうとも二人の少女を守ろうとしたという事実は残り『人としての心はある』と判断し、町内会議でもし春斗が帰ってきたら温かく迎え入れようとなった。

しかし、あれから連絡はない。

そこへ。


「はぁはぁ…!み、實さん!」

「金三津さん?そこまで息を切らしていったいどうしたんだ?」


近所に住む金三津が息を切らしながら實の前に現れた。


「ど、どうしたもこうしたもない!は、春斗だよ!近くの公園で倒れてたんだ!」

「何ッ!?」


その報告を金三津から受け取った實は箒を投げ捨てその場所まで走る。

幸いにも春斗が倒れていると言われた公園はかなり近い。


「春斗!!」


件の公園につくと人だかりが出来ており、中心には。


ーー九条春斗が倒れていた。

誤字脱字、語彙力がほぼ皆無に等しいのでミス等がありましたらご報告お願いします


感想も待っていますので気軽にどうぞ!


超絶不定期更新ですがご了承ください…

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