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インフィニティ・ギア  作者: 雨乃時雨
プロローグ~第一部
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第1話 エリートだらけの学園

次の日、遅刻はせずに教室にたどり着き今は普通に授業を受けている。

今の時間は1時間目のインフィニティ・ギアの構造やその歴史総括して『IG知識』これのガイダンス何だが何言っているか分からないくらい本当に難しい。

昨日ある程度予習しておいて良かった…予習してなかったら付いていけてない、てかガイダンスで振り落とされそうになるのヤバいだろ。

そんな色々な問題にぶつかっているとチャイムが鳴った。


「ではこれにて授業を終了とします」


と聞こえた瞬間このクラスの空気が一瞬柔らかくなったが俺は授業が終わっても俺はノートに書き続けている。

ぶっちゃけ止めてもいいんだが流石に分からない点があまりにも多すぎるので教科書やデータをもう一度見直す。


(…だー!分からねぇ!全く理解できん!!)


こうなったら誰かに聞きたいが聞けるか!いつもであればアイツらに聞いていたんだが居ないし…


「てかこれが一時間目か」


俺にとっては一発目の授業がガイダンスとは言えかなりハードだ、予習復習しないと授業スピードに置いてかれるな、勉強時間増やさないと本格的にヤバいことになる。

次は…体育か意外にも普通の授業はあるのか。

ん?待てよ、この学園に男子更衣室ってあるのか!?ここ女子高だろ!?


「九条君ちょっといいですか?」

「あ、はい!」


そんなことを考えていたら柊木先生に呼ばれたので向かう。


「どうしました?」

「次の体育は身体測定なんですけど…その」

「男子更衣室、無いですよね?」

「そうです、ので流石に着替える所がないので先に女子更衣室に入って貰って直ぐに着替えてもらってもいいですか」

「女子更衣室に入るゥ!?」


そ、そんな度胸ないぞ!?


「えっと一緒に着替えるのは流石に…」

「社会的に俺が殺されますね」

「そうなってしまわないように話し合った結果この用になってしまって、申し訳ありません!」

「大丈夫です…ということは今から更衣室向かわないとマズいですよね?」

「そう…ですね」

「行ってきますッ!!」


体操着を持って教室から飛び出して体育館にある更衣室に向かう。

マップは頭の中に叩き込んであるから大丈夫だ。

しかし体育っていうと校庭とか体育館でやるイメージがあるが体育場があったりする、流石世界各国のエリートたちを集めているだけあるな。

他にも体操着を持った女子生徒は居るがそんなことも気にせず駆け抜ける、今更『廊下を走るな』なんて張り紙やらプロジェクターやらモニターがあっても絶対に気にしないぞ、今回だけは見逃してくれ。


「あ!九条君が居る!」

「九条くーん?」


走っているなか俺と制服のネクタイの色が違う生徒や俺と制服とネクタイが同じ色のの生徒が見え声をかけられたが全く気にせず走る。


「つ、ついたぁ」


何とか更衣室前についたがやっぱり男子更衣室は無かった。

む?よく見ると女子更衣室前の小型モニターに『九条着替え中』と書かれており残り3分と書かれている。

何というかこういう配慮は助かるけど、女子更衣室に入らなきゃいけないという変な緊張もある。


「失礼します…」


一緒に着替えることになって今後の学校生活に変なレッテルを貼られるくらいなら…今勇気を出す!

一応ノックしてから中に入る。


「広…くねぇ?」


市民プール、いやそれ以上の更衣室のデカさそしてめっちゃ綺麗…ってそんなこと考えてる場合じゃない!さっさと着替えよう。

学校指定の体操着といっても普通の体操着だな…普通だよな?

なんかこう緊急時に過電粒子砲が撃てたりしないよな!?


「よし!」


ぱっぱと着替え自分の制服をロッカーの中にたたんでぶち込み体育館の中に入った。

広大な女子高の体育館の中に男が一人、特例じゃなければ今頃警察か警備員にお世話になっている。

てか今思うと俺結構ハードモードじゃない?だってさここは女子高で唯一の男子生徒な訳じゃない?もし、変なことをしたりしたら…考えるだけでもおぞましい。


「あ、九条君大丈夫でした?」

「ひ、柊木先生!?」


一人でビクビクとしていたら後ろから柊木先生に話しかけられビクッとして反応する、いつのまに追いついたんだ…?


「ご、ごめんなさい驚かせてしまいました?」

「大丈夫です…」

「とりあえず先に九条君は身体計測しましょう、もう一度制服に着替える時間も必要ですし」

「りょ、了解です!」

「ではお願いしますね」


そんな訳で一足先に身体計測が始まった。

てかアレだな最初に俺の理由が分かった、心臓検診もあるし所々仕切りがある、きっと覗き防止とかだろう、しないけど。

だって死ぬし。


「深呼吸してー」

「すぅ…ふぅ…」

「はいありがとうね、にしてもこの学園で初めての男子生徒の検診をしたわ」


先生の話が雑談に変わる。


「初めての男子生徒ですし…」

「それと九条君は結構体つき良いけど何かスポーツやってたの?」

「そう…ですね、部活で陸上部、バスケ部、合唱部、吹奏楽部、演劇部をやってて家では弓道と剣道を習っていました」

「け、結構やっているのね…意外とアグレッシブなの?」

「いえ、中にはお助けで行ったところもありますがほぼ好きでやっているだけですよ」

「健気ねぇ…あ、診断結果は異常なしだから安心して、次はあそこね」

「わかりました、ありがとうございます」


そうして心臓検診は無事終了した。

もしかしたら全く別の環境で心臓バックンバックンで異常を疑われたらどうしようなんて思ったけど!!

次は身長か…。


「あっ」


よくみると他の女子生徒が身長計で測っている。

この辺は意外と未来感無いんだよな、確か身長計と体重を合体した計測器が発表されて、ベッドに寝っ転がって測る機器みたいなものが発明されたんだけど結果はまちまちで正確に測ることは出来ず消えていった、個人的には悪くないって思えたんだよね。

ほら、病院とかで寝たきりの人とかの健康管理にもつながるし…。

んでこの時代になって変わったことというなら体重計と身長計が一つになったくらいというわけだ、ベッドにはならず…てかそれならベッドタイプじゃないのを作ればよかったんじゃないか?なんて考えられる、いや別にだからどうしたというわけでもないけど。

んでだ、もういっこ未来感の無いやつがある。


(何でブルマなんだよ!)


そう、ここにいる女子全員ブルマなのだ。

あ、俺は違うよ?流石に男でブルマは…いやいやそこはどうでもいい!ブルマにもきっと近未来的な何かがあるなら話は別だけどねぇ!!何というか色々と大丈夫なのか?

はぁ…そうして渋々俺は女子の後ろに並んだ。


「あ、九条君を先に測らせてあげてください」


柊木先生のその発言で並んでいた女子生徒の視線が一瞬のうちに俺に向いた、いやしんど!

やや早足気味で身長計の元にたどり着くと柊木先生がいた、当たり前だけどね。


「ではシューズを脱いでもらってもいいですか?」

「あっはい」


そうして靴を脱いで身長計に立ち、柊木先生が測ろうとするが。


「…え?」

「ふんー!!」


何というかとどいてねぇ…。

頑張って背伸びして俺の頭の上にあの出っ張りみたいなやつを乗せたが問題の何センチかが見えていない

…あ、椅子を持ってきてその上に乗った。


「182センチメートル、と」


あら、180行ってたのか。

元々大きい方ではあるしまぁ嬉しいな~。

…今、彼氏としたら理想的な身長差とか聞こえた気がしたが聞き流すことにしよう、うん。


「私と30センチも違うんですね」

「えぇ…まぁ」

「えっと体重は…はっ!?」


そのとき体重を見た柊木先生の顔が驚きの表情になる。


「74kg…」

「それくらいですよね、筋肉とかありますし」

「何故そこまでフラットな体形に…私なんか、私なんか」

「柊木先生!?」


柊木先生は何かぼそぼそと呟きながらへにょへにょとしぼんでいき俯いた、俺何もしていないんだが!?

そんなわけで(?)そのあと何事もあったけど何とか身体測定は終了し俺は自分の部屋に戻ってベッドに飛び込もうとしたが…。


「待って、寝る前に予習だ!」


ベッドから飛び起きて椅子に座る。

思えば明日から普通に授業が始まる!絶対に置いていかれるから予習しないと!

向かいの机の上に教科書や参考書、AGについての本を出して何とかして理解しようと勉強を始める。


「えっと…?AGの基本的な構造について」


今後の自分に分かりやすく伝えるためにメモや絵を添えながら構造について理解を深めようとする。


「俺は凡人だ、エリートたちと同じスタートラインに立つために努力しないと…!」


ーーー


次の日を迎えた、状況は何も変わらず周りは女子だけで居心地が悪い。

今は4時間目、先に言っておくけど1時間目は英語、2時間目は座学、3時間目は情報…どれもとんでもないレベル。

てか情報ヤバかった。中学校同様なにかパソコンの話はなと思っていたが情報と書いて情報戦だった、アーマーギアや様々な作戦において情報をどのように使うかの授業、一般人の俺には絶対に聞くことのない事ばかり。

それで今の4時間目はアーマーギアの構造やインフィニティギアについて、昨日のノートとルーズリーフ、教科書を開き机のモニターに表示される画像やビジョンシステムで映る物を見つつ何とか授業に追いつく

よかった、昨日の予習の効果を実感できるレベルで追いついているぞ!


「…とこのような仮定があり、今のインフィニティギアがあります、そこで問題です!このインフィニティギアの元であるインフィニティが世界の常識を覆しました、何故でしょう?では九条君」

「は、はい!元の鉱石であるインフィニティが現代のエネルギー社会において全てのエネルギーに合致し、更にインフィニティは無限のエネルギーを内部で作り出すことが発見された事により世界のエネルギー問題がひっくり返り常識も覆しました」

「大正解です!と九条君が言った通り…」

「ふぅ…」


息を吐きながら座る。

めっちゃ緊張した…でも良かった予習して!えらいぞ昨日の俺!だが今日の俺も頑張らねば!

両頬をぺちぺちと叩きながら自分自身に喝を入れる。

にしても柊木先生の教え方は上手いな、とても分かりやすいし何より飽きない。

中学校の時は各教科ごとに先生が変わったりしたがIGD学園は担任がだいたいの教科を教えるみたいだ

そうなるとほぼ全ての教科を完璧に説明できる力が必要だ…流石エリート女子高の先生!拍手を送りたい

と考えていたらチャイムが鳴った。


「では授業はこれで終了です、皆さんお疲れさまでした」


これで終了か、分かりやすいけど流石に体力は消耗するな。

そういえば腹が減ったと言わんばかりに腹の虫が鳴いておる、いつも自分の部屋で作って食ってたし…

実は叔父さんや叔母さんに料理をふるまったこともあるし多少の料理知識があるから造れるんだが…流石に自分の料理にも飽きが来るし、本当は行きたくないけど食堂に行くか。

そうして椅子から立ち上がり教室から出て食堂に向かう。


ーーー


「ふーむ…」


食堂にたどり着きメニューが表示されているプロジェクターを確認する。

食堂のメニューは全言語で表示されておりしかも全て無料、今後の世界を守る人たちの為だとかなんとか…しかしこの量が無料なのか至れり尽くせりとはまさにこの事、俺も半ば強制的に入学させられたけど頑張らないとね。


「かつ丼?」


ふとメニューを見ていると目に入った、かつ丼を押すと見た目も表示してくれた…旨そう。


「押せばいいのか?」


プロジェクターを押すと『番号635』と表示され『中にどうぞ、列に並んでください』と切り替わった。

そうして食堂の中に入る…うん女子ばっか、視線が刺さる刺さる。

こんな軽い気持ちで思ってるけどめっっっっちゃ居心地悪いよ?


(てか手作りなのか)


ここからでもキッチンが見えるが食堂の人たちが凄い頑張ってる。

まぁ冷凍食品とか機械とかに作ってもらうより手作りの方が俺は嬉しいかな、何というかこう真心が詰まってそうじゃない?


「いらっしゃいま…せ」

「…?」

「はっ!ご、ごめんね男子が来るのが珍しいから」


俺しか居ませんよとか突っ込もうとしたが止めておこう、ここで突っ込んだら大体の人たちに突っ込むことになる。


「番号は635番で間違いない?」

「間違いないです」

「はい、かつ丼」


そうしてトレーを渡されたが


「なんか多いような…」

「男子でしょ?きっといっぱい食べると思って」

「あ、ありがとうございます!」


へぇこんなおまけもつけてくれるのかありがたい!

トレーを持ちながらすっごい深々とお辞儀して受け取った。

大盛のかつ丼に味噌汁、そしてサラダ…どちらかというとかつ丼定食じゃない?

んでだ…


「…」


所々の女子たちがわざと席を開けようとしてないか?俺、隣に座る気ないぞ…。

すると丁度カウンター席が開いたのでそこに座った。

後ろから落胆した声が聞こえた気がしたが気のせいだ、そうに違いない。


「頂きます」


箸を持ってかつをひとかじり。

次の瞬間


「くっ!?」


う、旨すぎる…!?

な、何だこのかつ!見た目は只のかつなのに滅茶苦茶味が中にしみ込んでやがる!?旨味が凝縮されている、だと。

初めて食べたこんなに旨いかつを。

いや…まだ米は食べていない!米と一緒にこのカツを食うことでかつ丼は成立する。

この味のしみ込んだかつと一緒に米を食っていいのか!?そんな疑問すら頭の中に生まれる。

そうして米と一緒に口の中に。


「ぐ!!」


旨い!旨すぎるッ!!何だこれバカうめぇ!がつがつとかつ丼を食べ尽くす。

味噌汁もだ、これはカツオ出汁!これも旨い!!サラダも一緒に食っているがダメだ旨すぎる!!


(は、箸が止まらねぇーッ!!)


…気が付くと皿の中には何も無かった。


「はぁ、旨すぎる…」


ああ顔が綻ぶ、これが無料ってヤバすぎるだろ。

食だけでも幸せだ、こんなに旨い飯を食わせてくれるならめっちゃ頑張れそうだ。

そうして空になったトレーを持って返却口に戻す。


「ありがとうございました」

「おいしかったです、ごちそうさまでしたー」

「…え?」

「はい?」


返却口にいたおばさんがこっちを見る。


「あ、君が九条君ね」

「はい、そうですが…」

「どう美味しかった?」

「旨すぎで死ぬかと思いました」

「あら大袈裟ね」

「いや事実ですから、とにかくご馳走様でした」


そうしてお辞儀をしたのち食堂を後にし、廊下を歩く。


「かつ丼旨かったなぁ…」


もうあの味を忘れられん、がっちり胃袋を捕まれた。

そういえばこの学園のマップは頭の中に叩き込んであるが詳しいところは知らないな。

まだ休み時間あるしせっかくだし散策してみるか、視線は全身にぶっ刺さってるけど!

てか今のところ先生とか職員としか話してないな、同級生とか先輩と話すのが無理すぎる…。

何せ女性だらけだし何というか、ねぇ?


「屋上?」


階段を上がっていると壁に上の矢印に『屋上』と書かれてあった。

へぇ、屋上が開いているのか?中学校の時は一度だけ行ったことがあるがあそこは先生同伴だったしなぁ…せっかくだし行ってみよう。

階段を一段飛ばししながら階段を登っていき扉を開けた。


「お、おぉぉぉぉ…!」


一言で言うなら圧巻だった。

人工芝や木に囲まれた屋上、もはや公園…何故これを作ったのか聞きたいがきっとふるさとが恋しくなる人の為だろう、きっとそうに違いない。


「風が気持ちいい…ん”ん”ー!!」


背筋を伸ばし思いっきり息を吸う。

ここには女子はパッと見居なさそうだし少しゆっくりできそうだ、視線も刺さらない。


「ちょっと貴方」


なーんて思ってたんだけどな…はぁ。

心の中で落胆しながら後ろを振り向く。


「え、綺麗」

「え?」

「あ、すみません!」


俺の後ろに居たのは肌は白く地毛が金髪のロングヘアーでスレンダーな体形にこうボンキュッボン…って気持ち悪いな、初対面で身体つきを見るとか。

んで俺と同じネクタイで似ている制服。

確かIGD学園の制服は自分自身の着やすい形にデザインできる、そこはまぁ多国籍だからこそのルールだろう。

ちなみに俺はしてない、勝手に決められてた。

というか綺麗だな、はっきりいうと美人でモデルをやっていそうだ。


「ほ、誉め言葉は素直に受け取りますわ」


ここの学園に来てから初めて声をかけられたぞ…先生とかあの食堂のおばちゃん以外のね?しかも同級生と来たか、というか日本人じゃないな、容姿も異なるし何より…風貌が日本らしくない、お嬢様感というかお姫様みたいな感じ?

そうなると海外からの生徒か、あり得る話ではある。

このIGD学園は日本にあるが一部条件付きで多国籍の生徒を受け入れている。

もちろん筆記試験とかAGの実技試験で合格した際に入学し、そこから国との条件などなどとなるがこの辺の話は俺も詳しくは分からないから何とも言えない。

一応他の国にもAG育成学校はあるといえばあるんだが…日本のIGD学園が最も生徒が多い。

一番の理由は元のインフィニティーギアもそうだしアーマーギアの生産国はここ日本だ、整備や修理は多分日本が一番早い…のかな?事細かな事は分からん。

マージで細かなところは分からん!何せ、一般人ですので…。

ってか何でこの人は俺に話しかけてきたんだ?


「えっと、俺に何か用ですか?」

「用も何も納得がいきません」

「…」


何に対してだ!?よく言葉を察しろとは言われるが分からねぇ…。


「何に対してでしょうか…」

「なぜ男性が入学できるんです!ここは女性だけしか入学できないはずですわ」

「俺が聞きたいよ…何故か男なのにAGを活性化出来るだけだし」

「それもそうですわ、AGを活性化できるだけの運のいい男なだけです」


うっ、そういわれると何とも言えない。

てか運は悪いぞ?女子だけの学園に男子生徒として入学して、居心地が悪くて、勉強ですら追いつくのに精一杯なのに。

そういえばこの子誰だ、全く知らない子にここまで言われると心が折れるぞ。


「思ったんですが…貴女は誰ですか?」

「なっ!?わ、私を知らないんですの!?」

「ご、ごめん…分からない」

「貴方と同じクラスであり、今年の入試の主席であるイギリスの名門貴族であるフレヤ・アレクサンダーを!?」

「フレヤ・アレクサンダー…」


多分この人の名前だろう、てかそうに違いない。

でも…名前を聞いたことがない、イギリスの名門貴族一人ひとりの名前を知っているわけじゃないしな。

テレビでそのことをやっていたなら話は別だがな、テレビ見ないけど!


「分からねぇ…!」

「ほ、本当に分からない!?というより自己紹介を聞いてなかったのかしら!?」

「女性ばかりの学園に男性一人は視線が刺さるし緊張してて聞ける暇がなかった…」


事実である、今クラスの人について聞かれたら先生以外の名前を思い出せる気がしない。


「ま、まぁ先程申した通り貴方はAGを活性化出来るだけの男、所詮は雑兵、もしあなたがこの私フレヤ・アレクサンダーに教えを泣いて懇願するのであれば考えて上げなくも無いですわよ?」

「…いやいい」

「は?」

「大丈夫です、エリートの手を煩わせるわけにはいかないですし」


この学園にはエリートしかいない、俺よりも十分上の。

そんな人たちの手を煩わせる時間があるならその動きを『見て学んで技能を盗めばいい』、そう思っていたから。


「…普通の男だと思いましたが何か違うようですわね」

「何かいいました?」

「いいえ、ですがわざわざ私が貴方に声をかけた理由はこんな事を聞くことじゃないです」

「?」


疑問に思っていると俺の鼻ギリギリまで指を伸ばしてきたフレヤ・アレクサンダーさんはこう言った。


「貴方に決闘…宣戦布告をしにきましたの!」

「は!?」

誤字脱字、語彙力がほぼ皆無に等しいのでミス等がありましたらご報告お願いします


感想も待っていますので気軽にどうぞ!


超絶不定期更新ですがご了承ください…

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