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七月七日 野菜寿司





 ナス、オクラ、ズッキーニ、ゴーヤ、キュウリ、パプリカ、トウモロコシ、トマト。


 七夕祭で売っていた新鮮な野菜で作った野菜寿司を打ち上げで出されるようになった。

 作り手は若手の農家二人組だ。

 同じ野菜を作る彼らはしょっちゅう自分の野菜が美味いと喧嘩をしている。

 情報交換は惜しまず、美味しい野菜を作るには、野菜を食べてもらうにはどうしたらいいかをお酒を飲みながら議論も交わす内にもほら、もう喧嘩だ。


 喧嘩するほど仲がいいと言うので、みんなほっこりと見守っている。

 足が出ようとも手が出ようとも、だ。

 ただし、武器を持ち始めたら、即取り押さえると決めている。

 幸いにも、今の処はない。




「「美味しいでしょう?」」

「うんとっても美味しいね」


 にこにこ笑顔ににこにこ笑顔を返す。

 採れたてかってくらい新鮮で、それぞれの野菜の味が濃くて、酢飯とも調和するように、より野菜の味を引き上げるように調理されていて、とても美味しい。


「「どっちも美味しいでしょう?」」

「うん、どっちも美味しいね」


 どっちが美味しい、どっちが美味しいと煩いので少し叱ったら、【どっちも】に変更してきた彼らが可愛くて仕方ないのだ。

 今度は野菜の師匠に訊きに行った彼らを眺めながら、トウモロコシの野菜寿司を手に取って食べた。

 本当に。

 頬が落ちてしまわないか心配していたら、野菜の師匠の雷が彼らに落ちていた。











(2022.8.8)



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