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【】こ っ ぺ ぱ【】

『神戸 魔界学校』


「総会だってのに、集まったのこれだけ?」


「これでも揃った方だと思うよ、たまき君」


「ういパパは、呼ばなくても常にいるのになぁ……」


「厄介そうな言い方はやめてくれないか」


「そうですよ。それに、わざわざ駆けつけた私たちにも失礼です」


「あ……。ごめんて」


「ところで、本日の議題は?」


『背中に鬼神が宿ってる カグラパパ』


「速攻で本題に入りたがる感じ……。流石、鬼神を産んだだけはある」


「カグラパパは、どっち童子が心を許している数少ない人間だからな」


「どっち童子が!?」


「物凄いレアケースだ」


「パパが産んだの……?」


「その前に、四天王が動き出したってマジなのかよ、たまき君」


「マジマジ。ヤミーとガチ丸がミオファの森に向かってる」


「奴らは、四天王の中でも最弱……」


「四人しかいないのに?」


「下手をすれば、hIPの全隊員が地上波を出禁になる」


「インターネッツもな」


「そうなる前に、俺たちPTAにできることはないのか?」


『地上波ラインの番人 あかさパパ』


「あれって、マチン船長の産みの親」


「誰からも親として認知して貰えない船長も、親からは認知されてるんだな」


「みんな、何歳の時に産んだ子供なの?」


「推しが子、ってこと……?」


「そのことなんだけどさ、教団も結局は、教理の中心である使徒が護れればそれでいいワケ」


「全てを穏便に纏めるには……。ファイナルファンタジー現象を引き起こすしかない」


「どういうことだ、ういパパ」


「ありとあらゆる勢力を巻き込んだ全面戦争を演じた末に、全ての覇権カプを結婚させる」


「なんとっ」


「私の息子もですか……?」


「もちろんだ、カグラパパ」


「言わずもがな、オスバルもな」


「オスバルも?」


「オスバルはノンケだろ」


「あー……。そこら辺の説明をしてる時間は、いまはない」


「おか斗の居場所は割れてるんでしょ?」


「当然じゃないか」


「彼の情報を、僕が見落とす筈がないだろう?」


『おか斗命 おしおパパ』


「ビーチクでもんざえもんが復活するとなれば、必ずそこにおか斗も現れる」


「ある意味、行動が読みやすくて助かるな」


「すまない、遅くなった」


「ピカゾパパ」


『本名はめっちゃ長い ピカゾパパ』


「ガチ丸から急に連絡が来てな……。久々の実戦だから、式神の出し方を忘れたって」


「どういうことだよ」


「式神を操る術は一族の相伝」


「ガチ丸はドドドタウンの正統なる血脈に連なる存在として、御三家連中からも期待されていたんだが……」


「途中でグレて、クロさんの元についた」


「地上波寄りの人間になったってこと?」


「ハコ太郎はどうした」


「飼い主と一緒に、関西まで来てるって」


「ピカゾパパが飼い主じゃないの……?」


「ったく……。ちょっと前まで王都にいたってのに」


「人使いが荒いんだよ、お前ら」


「一人だけ、椅子に縛り付けられてるぞっ」


「彼も、インターネッツPTAの一員なんですか?」


「一員どころか、副会長なんだが……。一応」


「今回の議題は、ルルド♂の処分をどうするか、さ」


「処分ってなに?」


「俺、なんか悪いことしたっけ」


「記憶がないようですね……」


「都合の悪い内容は忘却するようになっているらしい」


「いや、待て!!」


「あれか、地下でおっさんをボコった件か」


「他には」


「他には……!?」


「芋蔓式で余罪は出てくるだろうというのが、大空警察の見解だ」


「ちょっと待てよ……。どこに行っても指名手配犯の扱いなんだが」


「メン限秘技を奪う、メン限秘技」


「使い所さえ考えれば、相当強力な能力ですよね」


「YAGOOから奪ったところで、なんのメリットもなかったが」


「マジすいません、反省してまーす」


「PTAの方に問題児がいるのは、なにげに前代未聞では」


「土曜九時のドラマにありそうな雰囲気のアレ」


「で」


「教団にとってもhIPにとっても、SSSにとってもレジスタンスにとっても一大事なのが、空白のBL本が消えたこと」


「星川もな」


「兎化アンプル……。それで星川が兎にされているというのは、本当なのか」


「憶測だが、な」


「ういパパが持つソーセージ守りの力があれば、仮に星川が兎化していた場合でも、元に戻すことが可能だ」


「しかし……。人間体なら兎も角、捜すのは困難を極めるのでは」


「目の色に特徴があるとはいえ、相手は兎だ」


「小学生の時、飼育係だったなぁ……。兎の」


「他にも、星川を捜索中の大空警察職員から、謎の熊を目撃したという情報もある」


「謎の、熊……?」


「都市部に現れたのか」


「危険ですが、私たちが対処すべき範疇ではないでしょう」


「それはそうだな」


「いや、待てよ」


「どうした」


「初見使徒には、確か……」


『ふぁっ!!ふぁっ!!ふぁっ!!』


「な」


「なんだ!?」


『ふぁっ!!ふぁっ!!ふぁっ!!』


『ふぁっ!!ふぁっ!!ふぁっ!!』


「使徒接近のアラート……。噂をすれば、だ」


「まさか」


「あん肝だよ」


「奴は恐らく、古参使徒へと進化を果たしている」


「お前ら、まずは俺の拘束を解いてくれないか」


『ダ』


「え?」


『ドゴォォォォォォォォォォォォォン!!(校舎の壁が突破される音)』


「く」


「熊だ!!」


「魔界学校に、熊が出たぞッ」


「あん肝、なのか……?」


『ダ ダ ダ』


「なんか、語彙が妙じゃないか?」


「以前は社畜だったが……」


「働き過ぎて、ダ以外の言葉を忘れたのか」


『ダ』


『ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ ダッ』


「なんだ、この癖になりそうな独特なリズムは」


「どことなく、聴き覚えが……」


「いずれにせよ、古参使徒となれば危険な存在です」


「私たちも、気を引き締めて参りましょう」


「カグラパパが、刀を抜いた」


「今日は、戦闘する気はなかったのになぁ……」


「あかさパパも上着を脱いだぞッ」


「ピカゾパパ、式神を出せますね?」


「だから、まずは俺の拘束をだな……」


「たまき君は、他の会員たちに連絡を」


「ういパパ」


「ああ」


「私も、出し惜しみをしている場合ではないよう……」


『ダ』















































『ダダダダ段違いのパゥワー かいりきクマ』

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