表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
981/1674

【】ち ん す こ【】

『ギャングタウン 不夜城(外)』


「ってことで、ここにDXどうのつるぎを持ってきたぞ」


「黒上」


「メン限秘技常中を体得した人間にしか、これを引き抜くことはできない」


「チャマ……。お前のメン限秘技であるレッドハートは、発動中BANが徐々に増加していくっつー、最もシンプルな能力だ」


「逆に、常中を身につけさえすれば巨大な戦力になる。ある意味、hIPの最終兵器」


「俺が、最終兵器……」


「趣味で傭兵やってるだけのおっさんには、かっこよすぎる称号だな」


「まっちゃん」


「松本です」


「修行を、手伝ってくれるのか」


「僕は暑苦しいのは好きじゃないけど……。馬鹿と鋏は使いよう。チャマは虎の子って慣用句もあるくらいだし」


「初耳ですが」


「お前、なんだかんだ面倒見いいよな」 


「なんで僕が、ガチムチなおっさんの面倒を見なきゃいけないんだよ」


「ともあれ、ここにはBANオーラ操作のスペシャリストが揃ってる。黒上もそうだが……。カーミラ」


「え?」


「BANオーラそのものを生み出した御方だろ、君は」


「それはそう」


「だけど、それを過信してはいけないよ……。松本君」


「サッカーを発明した人が、世界で一番ファンタジスタである保証はないんだから」


「こいつを当てするだけ時間の無駄だぞ、まっちゃん」


「少しは参考になることを言ってくれると思ったんだが、高望みだったか」


「まあまあ、そこまで言うなら御高説賜ろうじゃないか」


「そもそも、BANオーラとはなんのことかな?グレチャマ君」


「なんかこう、チャクラ的な」


「うん……。まあ、それで合ってる」


「合ってるんかいッ」


「オリジナリティの欠片もない」


「BANオーラとは即ち、そこはかとなくBANされそうな気配のこと」


「カーミラの零れ落ちそうなぺぇはまさしく、BAN要件に抵触するすれすれを行き来している」


「それ故に、BANパイアか」


「もう見慣れましたけどね」


「そう。基準ってのは曖昧でね……。BAN要件も常に変化し続けているのさ」


「全裸で暮らすのが当たり前な社会だったら、フルチンのおっさんも猥褻ではない」


「でも、BANオーラが行き過ぎると、×××のようにBANされちまうんだろ?」


「まあね。だけど、×××の場合はBANオーラの過多は関係ないよ」


「どういうことだ」


「そこは、俺から説明しよう」


「ムキロゼパイセンっ」


「フルチンのおっさん来ちゃ」


「チャマ。お前は、エチエチエチケットというものを知っているか」


「エチエチエチケット……!?」


「語呂が良いね」


「そうだな、例えば……。そこに全裸の人間がいたとしても、万人が万人、性的興奮を催すワケではないだろう?」


「た、確かに」


「フルチンのおっさんが言うと、説得力があるな」


「そこにエロスを見出すか否か……。この絶妙な距離感のことを、エチエチエチケットと呼ぶ」


「なるほど……?」


「セクシーな形をした大根に興奮する輩も、いないとは限りませんからね」


「だが、注意点がある」


「エチエチエチケット違反は、如何なる場合においてもBAN要件に該当するという点だ」


「それほどまでに、重大な違反行為ということか」


「ああ。×××がBAN獄へ連行されたのも、このエチエチエチケットに違反してしまったからなんだ」


「お、恐ろし過ぎる……」


「そんなんじゃ、メンバーのエロ同人を漁っているだけでも命懸けだぞッ」


「過度に心配する必要はない。男にはみな、前立腺センサーというものが備わっているからな」


「前立腺、センサー……!?」


「フルチンのおっさんが言うと、説得力があるな」


「なんでパイセンはBANされないんだよ」


「彫刻のような肉体美……。芸術はノーカンっていう雰囲気の、アレ」


「それで、前立腺センサーとは」


「どれだけ言葉で強がってみても、身体の反応には逆らえない……」


「裏を返せば、癖に刺さらないエロ同人で、エチエチエチケットの絶妙な間合いを満たすことは不可能なんだ」


「つまり……。本能の在り方に従っている限り、エチエチエチケット違反には当たらないということか」


「そういうことだ」


「チャマの奴、呑み込みが早いな」


「まあ、あの二人は師弟みたいなとこ、あるから」


「絵面に華がなさ過ぎるだろ」


「ところで、なんでこんな話してるんだっけ?」


「メン限秘技、常中……。その境地へ至る為には、各々の中に眠るエチチコンロに火をつける必要があるからだ」


「エチチコンロ……!?」


「もう、城の中に入ろうぜ」


「賛成〜」


「後は、ごゆっくり」


「エチチコンロを点火させるには、長くても短くても、硬くても柔らかくても、太くても細くても、早くても遅くてもいけない」


「好みは人それぞれ、ということか……」


「そうだ」


「そして、エチチコンロが着火した状態を、人々はこう表現する」


「心が燃えている……。とな」


「ム、ムキロゼ師匠っ」


「今夜はとことん付き合ってやる。お前のコンロに、火がつくまでな」


「立ち上がれチャマ……。心に炎を灯すんだ!!」


「うお……」


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


「「エチチコンロ、点火ッ!!」」












































『エチチチチチチチチチチチチチッ』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ