表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
973/1674

【】ま ぐ ー ろ【】

「オロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロ!!」


「ムキムキでフルチンのおっさんが、近くの茂みで吐いてますッ」


「あれは、精霊術を体得したエルフ族の体内でごく稀に生成されるという、黄金のゲロ」


「黄金のゲロ……!?」


「レア素材だ」


『座長の鼻に……。クワガタが、どーん!!』


「あああああああああああああああああああああ!!」


「負傷者はハトさんの元へ運ぶんだ」


「族長たちを一瞬でダウンさせるとはな……。何者なんだ、ドドンガ」


「自爆しただけでは」


「調子はどうだ、オスバル」


「ういパパだ」


「と、父ちゃん」


「父ちゃん……!?」


「お、お義父さん」


「シエル団長?」


「戦況は芳しくない……。ここは、私たち親子がアレを魅せる場面なんじゃないか」


「いや、僕は戦闘要員じゃないんすけど」


「私は、いつでもお前のキャラデザを降りることができるんだが」


「脅し方が特殊っ」


「お……。お前ェええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」


「出た、オスバルの大声誤魔化し」


「本当に誤魔化せているかは謎である」


「ドドンガが体勢を変えたぞ」


「まさか」


「再生した右腕を含め、両腕と口から同時にドドンガ砲を放つ気か……!?」


『一撃だけで月の七割を消し飛ばす威力……。それが三発なので、合算して二十一割を破壊する程のエネルギーですねぇ〜』


「そうはならんやろ」


「黒上の奴、なんで黒スパチャを使わないんだ?」


「赤スパチャじゃ攻撃力に劣るだろうに」


「よもや、この土壇場で狙っているのか」


「それって」


「超低確率で赤スパチャが変異して発生するとされる、伝説のスパチャ……。金スパチャを」


「金スパチャ……!?」


「もし仮に金スパチャを引き当てた場合、一定時間のBANオーラ出力が数百倍に膨れ上がる」


「でも、完全に運ゲーだろ?」


「黒上は楽しんでるんだよ……。戦闘というゲームを」


「赤いなァ……」


『三連ドドンガ砲、きますッ!!』


「みんな、ドドンガの正面に立つな」


「しかし、悪おじが取り残されてるぞ」


「悪おじ!?」


「駄目だ、間に合わないっ」


『ドドンガ ドン ドン ドン』


『ヒュオッッッ……(圧倒的広範囲な土地が消し炭になる音)』


「ば、化け物だ」


「地球なくなるぞ……」


「悪おじは?」


「ふぅ〜……」


「三連ドドンガ砲、浴びた〜」


「立っています!!無傷ではありませんが、無事なようですっ」


「しかも、どこか恍惚としているぞ」


「会長のそれと比べると、ちょいと弱火だねぇ」


「へ、変態だ……」


「人聞きが悪いねぇ。天牙羊蹄拳を極めるには、必要な過程なんだよ」


「ドドンガとは別の座標から、物凄いBANオーラの集中を感知ッ」


「なんだ?」


「ういパパとオスバルが」


「あの構えは……」


「「うい……。ビィィィィィィィィィィィィィィム!!」」


『ドュオッッッ!!(ういういする音)』


「お、親子ういビームだ」


「親子ういビーム……!?」


「生で見るのは初めてだな……」


「ドドンガの様子は?」


「ふぅ〜……」


「親子ういビーム、浴びた〜」


「悪おじが喰らってどうするッ」


「だが、これで悪おじは相当な量のBANオーラを浴びたことになる」


「天牙羊蹄拳の力は、最大限に高まっているということ」


「三連ドドンガ砲に、親子ういビーム……。流石にこれは、ちょっと浴び過ぎたかな」


「全身が痛んで、これはもう、立っているだけでも……」


「つらいんだもぉ〜ん!!」


「悪おじの情緒が……!?」


「出たな、悪おじの得意技」


「お〜いおいおい、お〜いおいおい」


「技なのか……?」


「道理で、空気が湿ってると思ったぜ」


「ふぅ〜……」


「やっぱり、泣くとすっきりするねぇ」


「スイッチングウィンバック……!!」


「お、出た出た」


「金スパチャだッ」


「ここから一転、黒スパチャに切り替えるつもりだな」


「悪おじも全開だぞ」


「待てよ。黒スパチャによる挟撃ってことは、つまり」


「白スパチャラッシュ……!?」


「羊蹄、ドドド……」


「桜鍋」


「三千回でも足んねェぞ……?」


「百万回、ぶん殴る」


『b』


『ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!』


「おか斗、お前もなんか手伝え」


「え〜……。じゃあ、これでいいでしょ」


「八重の魔法陣……!?」


「召魔刀紫苑すら使ってないぞ」


「こういうのって、なんか唱えた方がいいの?」


「どうしよっかな……。あ、そうだ。これがあったね」


「萌え萌え、きゅ〜ん」


『ズガドォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!(時空が砕け散る音)』


「なんだッ」


「黒い雷!?」


「冥雷か……」


「これまでで一番効いてるぞ」


「もう、おか斗だけでよくないか……?」


「作戦行動に組み込めるワケないだろ」


「色々と壊れる」


「肘を張って、ゲロを吐いて、倒れたって、それでも〜……」


「巫女様の詠唱も、もうすぐ終わる」


『わらべ』


「理解ってるって」


「タライデントの用意を」


「いける……。いけるぞ」


「ドドンガを倒せるッ」


「今度こそ、ぬんぬんに引導を渡すんだ!!」


「はい、そこまで」


『パァンッ!!(柏手)』


「なに?」


「あァん?」


「ドドンガが」


「消えた……!?」


「どういうことだ」


「あの制服は……」


「嘘だろ」


「じ」


「実行委員長……!!」





































「私のメン限秘技で、ドドンガを隠しました」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ