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【】あ さ ー り【】

『ご報告!!ご報告!!電脳桜神社に、古参使徒が襲来した次第!!』


「なんだ?」


「シン・フブラは既に、チャキ丸たちが封印した筈だぞ」


「ていうか、ご報告烏がいればAくんのメン限秘技、要らなくね」


「え」


「兎に角、手の空いているhIP隊員は速やかに電脳桜神社へ」


「こんだけ人数がいるんだし、どうにかなるだろ……」


「逆にそれが慢心に繋がって、負けるなんていうことも」


「現地からの情報は」


「それが……。どうにも、その姿に見覚えがありまして」


「これって!?」


「間違いない、ドドンガだ」


『霊長類の王 ドドンガ・ド・ンドンド』


『わらべ、あれはお前のメン限秘技だろう』


「その筈なんだが……。なにか妙だ」


「神獣、弩貪駕……。又の名を、イノタクサン」


「巫女様」


「元々、しけむら縁起絵巻に弩貪駕という存在はいなかったのですにぇ。しかし、兎族が勝手に描き加えた落書きが、そのまま古の護り神として罷り通ってしまった」


「なにしてんだ、どん坊」


「僕じゃないですって!!」


「時代を経て、なんやかんやで形を変えて残ったのが、いまのドドンガってことか」


『数分後 電脳桜神社』


『ブンブン チャ ブンブン チャ』


「あれは確かに、ドドンガだな……」


「だけど、なんか様子がおかしいぞ」


「なんだこの、おどろおどろしいようなBANオーラは」


「まずいですにぇ……。ドドンガは、電脳桜神社に奉納されていたもんざえもんの恥骨を取り込んでいる」


「それって」


「呪物ですにぇ。普通の生物が呑み込めば、そのまま猛毒で朽ち果てる代物」


「それで、メテオのコントロールから逃れたのか?」


「いいや、原因はもっと別の……」


『これは一体、どういうことでしょう』


「どうした、ココロ」


『世界各地の火山活動が、一斉に活性化しているのですねぇ〜』


「なんだってんだよ、こんな時に……」


「それはそれで大変だけど、いまはドドンガの対策を」


「溶岩、マグマ……。そうか」


「どうしていままで、気づかなかったんだ」


「ときの教授?」


「ドドンガのエネルギー源は、この星の核そのものなんだ」


「は」


「事態は、それだけでは済みませんよ」


「神崎さん!?」


「神椿教団の幹部が、どうしてここに……?」


「これって、どう考えても古参使徒の仕業ですよね」


「ドドンガ自体は古参使徒じゃない筈だろ」


「じゃあ、なんでご報告烏は……」


「まさか」


「ええ。シン・フブラ同様、初見使徒から進化を遂げたのですよ」


「ぬんぬんが」


『究極意思統一生命体 ぬんぬん』


「またかよっ」


「今度はなんだ、会長か?また四国そのものと戦うのか?」


「いや……。今回はそんなレベルじゃない」


「じゃあ、九州か。北海道?それとも本州!?」


「教えてくれ、神崎さん」


『唐突に流れ始めるなんか絶望的な雰囲気のパイプオルガン』


「そこら中に飛んでいる蝶が見えますか?」


「蝶?」


「あれはBAN獄蝶と呼ばれるもので、BAN獄にのみ生息するとされる生き物です」


「なら、どうして現世に」


「しかもあれ……。×××の周りを舞ってた蝶々じゃね?」


「BAN獄蝶は、なにか途轍もなく大変なことが起こる前触れとしての意味がある。つまり……」


「これから私たちは、これまでとは比べ物にならない程の脅威と対面することになるのです」


「いいから、その脅威の中身をだな」


『ブンブン チャ』


「ドドンガが動いた!?」


「ルーナイト」


「御意」


『ザシュウッ!!(物凄いBANオーラの塊同士が相殺する音)』


「ンナータ様!?」


「前線に出てきちゃいけない人でしょっ」


「ルーナイトの切っ先が、ドドンガを拳を振り払ったのか」


「護衛、要らなくね……?」


「妖刀阿修羅は物質を裂き、鬼神刀羅刹は霊魂を断つ……」


「お前は、どっちだ?」


『ジャキィンッ!!(ドドンガの首筋に斬撃が弾かれる音)』


「どっち童子が刀を抜いたぞ!!」


「だが、刃が通らない」


「硬過ぎだろ……」


「だったら、打撃ならどうだ?」


『ドゴォッ!!(肉を蹴る音)』


「メテオ君っ」


「水滸流星脚だ」


『ブン チャ』


「だけど」


「効いてない……」


「究極意思統一生命体ぬんぬんは現在、地球に取り憑いている」


「そして、この星の核をエネルギーとするドドンガの肉体をもコントロールしているのです」


「俺たちは、地球そのものと戦ってるってこと……?」


『わらべ、お前はあまり出しゃばるな』


「なんで」


『俺の器だからだ』


「お前、そればっかりだな……」


「巫女様、もんざえもん降霊の準備を」


「既に、始めていますにぇ」


「しかし、そこには謎の暴徒たちがっ」


「ちょ、やめろ、お前ら……。ふざけんじゃねェ!!」


「チャキ丸、俺たちで巫女様を援護するぞ」


「AZ殿」


「エバーラスティングソウル……。自分から抽出したメン限秘技を自分にって、変な感じだねぇ」


「悪おじ。君は我が社が主導するメン限秘技の汎用化、そのモデルケース……。ドドンガは相手として不足ないだろう」


「余裕をかましていられるかねぇ、プロミネンス社長」


「なあに、大抵の攻撃は私の胸筋が吸収しちまうさ」


「古参使徒だろうがなんだろうが、抱いちまえば大体一緒だろ」


「元帥のもてなしもそこそこに、血気盛んな連中っすね……」


「まつりすの壁はいざとなれば、戦闘にも応用が利く。メテオ君、君のガードは任せてくれ」


「別にいいけど……。何故か釈然としない気分だ」


『ブンブン チャ』


『ドドンガの右腕に、なにか物凄い量のBANオーラが集中していますッ』


「なにかくるぞ」


「地球の核がエネルギー源なら、そのBANオーラは無尽蔵だと捉えてもいい……」


「あのドローンは?」


「僕が飛ばした。あれでドドンガのヘイトを誘導する」


「ロボ男さんっ」


「シャ・ル・イースの時のあれも、ロボ男さんの手助けがあったのか……」


「お前ら、退がれ!!」


「なんだ?」


「これは……」


「熱ッ」


「ま」


『ドドンガ ドン』































『つ……。月の七割が消し飛びましたッ!!』

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