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【】ち く わ ぶ【】

「チャマはもう……。グレちまったよ」


『これぞ令和のマッドマックス グレチャマ』


「そんなことより……。プレアデス計画って、一体なんなんですか、警部」


「俺も、全てを知っているワケじゃねえよ。詳しいことは、もっと上層部に訊いてくれ」


「呪われた星街一族……。その直系である星街すいせいから抽出したステラ細胞を、適性のある被験体に馴染ませていく」


「そもそも……。ステラ細胞ってのは、癌細胞みてぇに通常の細胞から突然変異するらしくてな。別に、星街一族の専売特許ってワケじゃないんだ」


「その上……。共通のドドド因子で結ばれた連中にとって、ステラ細胞は特別な意味を持つ」


「同じ世代の中で突出したステラ細胞を持つ者が一人でもいると、それに引き摺られて一斉に変異を始めるんだよ」


「で……。プレアデス計画ってのは、そのランダムなステラ細胞の変異を、人為的にコントロールしちまおうってことだ」


「ま、そんなことが本当に可能なのか否かは、甚だ疑問だがな」


「警部……。めちゃめちゃ詳しいじゃないですか」


「だよな。そして、こういう詳しい奴は大抵、すぐ死ぬ」


「知ってるか?巫女様が放つ本気の台パンは、地層深くまで罅が入るらしいぞ」


「台はどこにいったんだよ……」


「同じドドド因子を有した人々の中で、特に重要な役割を持つのが、ダブチ粒子を宿した者……。巫女様や元帥のようにな」


「ジジババじゃないですか……」


「現状、あの二人を旗印としたドドド因子による連なりは、赫の世代と呼ばれている」


「赫……。赤じゃなくて、赫なんですか?」


「うん……。だって、そっちの方がかっこいいから」


「ていうか、あのデモ隊が唱えてるホロサマって……」


「そうだよ。天下分け目のスターテンド……。五億年前、約定の地にて繰り広げられた、天使族と魔族の最終決戦……」


「それが、第一次ホロサマと呼ばれる大戦だ」


「第二次が存在するか否かは、神のみぞ知る……」


「お前、人と機械の境界線は、どうやって決めてると思う」


「え……。そもそも、全くの別物じゃないんですか?」


「まあな……。普通に考えれば、そうだ。だが、人工知能がどうたらこうたらは、SF作家にとって永遠のテーマ……」


「ということは必然、こっからここまでが人間で、こっからは機械ですよー、っつう線引きが、いつの時代も揺れ動き続けてんのさ」


「その基準の一つが、PON係数」


「そういうこった。ロボ子さんは元々、PON係数を導入した自律型アンドロイド、その試作品一号機だった」


「PON……。それってもしかして、ただのポンコツ」


「おっと、それ以上はやめとけ」


「どこにナノマシンが飛んでるか、理解ったもんじゃねえから……」



































「シャ・ル・イースに並ぶ、魔導書庫における禁忌の書……。それが、描いた内容が現実になる、空白のBL本さ」

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