【】し め さ ば【】
「ナイススティックで……。頭を、どーん!!」
「この試合……。なにか妙だ」
「あんスタごっこしようぜ〜」
「お前、漏瑚な」
『ショタ界隈の常識 棒状のものは全て武器』
「ディアルガとパルキアってあれ……。完全に百合だよな」
「絶望の闇と希望の光が、くっついちゃった!!」
『ちいかわの対義語 でかぶす』
『こちら、新しくできたクレープ屋さんに来ていますが、とても風が強いですっ』
『店主が吹き飛ばされました!!』
「ピザまんがいって〜ん、ピザまんがいって〜ん、ピザまんがいって〜ん、ピザまんがいって〜ん」
「緊急外科手術って、十回言ってみて?」
『戦国の出会い厨にありがちなこと 出会え、出会え〜!!』
「ミラーボールかと思った?残念!!ただの磨いた泥団子なんだな〜」
『冥界ノりりむにありがちなこと 死んでる』
「手汗で、ダムができそうだ……!!」
「なぜ恐怖しているのです?少々、マカロンをつまんだだけですが……」
『さあここで、襷は二区のランナーに渡りますッ』
「かなた〜ん!!ラストスパートよっ」
「う……。この一週間でバナナ一本しか食べてないから、力が……」
『おおっとぉ、ここで魔界学校、まさかのリタイアとなってしまうのかぁ〜!?』
「たそ、これを食えっ」
「コーチ……?」
「ナイススティックだ……。今大会では、特別に一度だけ、選手へのナイススティックが許可されているんだ」
「でも、まだ往路の一区ですよ!?これから、復路だって残されているのに……」
「馬鹿言ってんじゃないやい!!駅伝ってのは、全員で繋いでいくスポーツ……。一人でも欠けたら、ゴールできないんだよっ」
「それは、お前たちだけじゃない、本番に選ばれなかった選手たちや、応援してくれるみなさんの想いも、この襷に詰まってるんだ」
「コーチ……」
『さあここで、ナイススティックを投入していく模様だァ〜!!』
『この序盤でのナイススティック……。思い切りましたねぇ〜』
「さあ食え、かなたそっ」
「あの、口が乾いててなかなか……。水とかないんですか?」
「食え、かなたそ!!」
「もがが、もが、もががもがもが……」
「かなたん!?」
『刹那、たその肉体が黄金に輝き始める』
「なるほど……。これが、ナイススティックの力か」
「ど、どうしちゃったのかなたん……」
「別に、一人で復路のゴールまで行ってもいいんでしょ?」
「だ、駄目よ、そんなの駅伝じゃない……。それに、そんなことできる筈がっ」
「二区から十区……。全ての選手を、僕が担いでいく。それでもまだ、なにか文句あるかい?」
「か、かなたん……!!」
「ふん……。世話の焼けるPP天使だぜ……!!」
『その大会は伝説となり、番組の視聴率は五割を突破したという……』
「それじゃあ、その記録……。僕らが塗り替えちゃってもいいんですよね?」