【】え び ふ ら【】
「少年漫画が好きっていうか……。ぶっちゃけ、少年が好きなんですよね」
『冥界のスタバ店員あるある 死んでる』
「絶対に綺麗に開かないじゃがりこの蓋vsいじめられっ子に転生した元霊長類最強のプロレスラー」
「もしかして、あいつは……。いや、まさかな」
「N極とN極が、くっついちゃった!!」
「こうやって、宇宙から地球を眺めていると……。ああ、地球だなぁって、実感するんですよね」
「お前をオタクにしてやるから、俺を四大陸王者にしてくれ!!」
『それが、のちの五回転アクセルに繋がる物語だとは、まだ誰も知る由もなかった……』
『同刻 不知火建設会議室』
「まず、こちらの映像をご覧ください」
『オタクくんさぁ……。最近、どんなアニメが流行ってるか教えてよ』
『えっ』
『いいじゃんいいじゃん、一緒に観ようよ』
『ちちちちちちちちちち、近いでござる〜……!!』
「などといった……。非実在系ギャルに対する抜本的な対応策を協議する為に、本日はみなさんにお集まり頂きました」
「別に、構わないじゃないかっ」
「オタクに優しいギャル……。やはり素晴らしいな」
「それでは、こちらのデータをご覧ください」
「非実在系ギャルを取り扱った作品が取り沙汰される度に、翌年に飛散するスギ花粉の量が、二百倍から三百倍に増加するという調査結果があります」
「な、なんとっ」
「数百倍だと!?」
「本当なのか」
「こちら、私が三日三晩寝ながら集計したデータですので、間違いありません」
「しかし……。それなら、花粉対策をしながらギャルを楽しめばいいだろう」
「オタクに優しいギャルは、昭和の時代より念願だった国策……。ここで、水を差す訳にはいかない」
「そこで提案したいのが……。こちら、あまみゃのパンツです」
「何故、ここであまみゃのパンツがっ」
「次のスライドをどうぞ。実験では、あまみゃのパンツ一つで、およそ岩手県の面積に匹敵する規模のスギ花粉を、完全に消滅させることが理解りました」
「嘘だろ!?」
「杉の木が消滅するぞっ」
「これらのことから、オタクに優しいギャルなどは存在しないが、あまみゃのパンツはこの世に実在するという結論が導き出せます」
「そんなの認めないぞ、オタクに優しいギャルはいるんだ!!」
「全国の、善良なオタクから夢を奪わないでくれっ」
「でも……。あまみゃのパンツが実在するなら、まあ」
「確かに……。万が一、オタクに優しいギャルが存在しなくても、あまみゃのパンツが実在するなら、釣り合いは取れているか」
「他に、意見はありますでしょうか」
「……」
『一同、沈黙』
「すいせいの奴……。やはり、只者じゃないにぇ」
「さ〜まさまさまさま、あちちなさまぁ〜w」