【】あ じ ふ ら【】
「クワガタとカブトムシの相克……。それもまた、百合なんだよね」
「あの語尾は、ンナータを封じ込める為の箍でもあったのか……」
「お前、ボケて好きそうな顔してるよな」
「こいつ、一体これまでに、何人のアニメアイコンを葬ってきたんだ……!?」
『同刻 月面』
「ここを……。新たなしけむらとするにぇ」
『観測史上、最大の低気圧です!!』
「445hPaだと……!?」
「一度でも引き金を引いたならば、どちらか、あるいはどちらもの種が絶えるまで徹底的にやる……」
「それは、個々の意思でもなんでもない、ルールなのだ」
「その上でもう一度訊くが……。ンナータは、敵兵を殲滅しろと命じた筈だぞ?」
「マリンてさ、なんで眼帯してるの?ものもらい?」
「これ?これはね……。未来視の魔眼。視え過ぎて困るから、普段は眼帯で隠してんの」
「地下帝国の最奥に、巫女様と祭司たちが総力を挙げて封印した怪物……。おか斗」
「不死身って訳じゃないさ。ただ、果てしなくタフってだけで……」
「生き物はね……。死に瀕して初めて、生きようという意志が湧くものなんですよ」
「僕には、久しくその感覚がない。三輪車で高速道路を走らされているような……。あの恐怖が、堪らなく恋しいんです」
「その、もんざえもんって人が僕を殺してくれるなら……。復活の儀式には、喜んで協力しますよ」
「すいせいのステラ細胞は、まだ完全には覚醒していない」
「ころさんじゃ駄目なんですか?もんざえもんの器」
「恐らく、直系であるか否かが大きく関係しているんだ。ころさんは、かなり遠縁だからな……」
「そして、ステラ細胞を最後まで開花させるには……。ドドド因子との対消滅を待つしかない」
「あずきちが何者なのかって?」
「彼女は、メン限秘技そのものを編み出した人物」
「そらちゃんが何度世界を書き換えても、記憶が曖昧になることはなかった……。まるで、一つ上の次元から見渡しているようにね」
「故に、ついた二つ名が、観測者」
『残 業 シ タク ナイ』
「間違いない……。あん肝の元に、社畜たちの怒りが流れ込んでるんだ!!」
「これは、ひょっとすると……。いや、ひょっとしなくても一番ハードな戦いになるかも知れないよ、マリン」
「でも、白上たちならきっと大丈夫。だって……。地元じゃ負け知らず、そうだろ?」
「あーたねぇ……。四の五の言ってないで、さっさと黒上に代わりなさいよ!!」
「みんな、あの二人をよく見てるんだょ……。黒スパチャを掛け算させた究極奥義、白スパチャを」
「あんたが、もんざえもん?」