表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
873/1673

【】ほ し い も【】

「干し芋が、欲しいんだもぉ〜ん!!」


『同刻 不知火建設会議室』


「こちらをご覧ください。あまみゃのパンツです」


「おおっ」


「本物なのか!?」


「今回は、このあまみゃのパンツを活用した、新商品のプレゼンを行っていきたいと思います」


「新商品だと?」


「ふぅむ……」


「まずは、こちらの映像をどうぞ」


「ハッピーターンの粉を、致死量ぎりぎりまで散布した実験室です」


「なんだとっ」


「そんな量の粉を、どこから!?」


「ここに、あまみゃのパンツを置くと……」


「特殊なカメラで撮影した画像をご覧ください」


「おお、空気中に漂うハッピーターンの粉が、みるみるうちに減少していくっ」


「あまみゃのパンツには、空気清浄器と同等の効能があるということか」


「左様でございます。しかも、無味無臭」


「無味無臭!?」


「仮にもパンツだぞ?無味無臭などということがあり得るのか……」


「味……?」


「比較として、こちら、私が着用したパンツを同じ条件の部屋に設置してみました」


「むしろ、漂う粉の量が増えているな」


「その日の前日は、焼き肉でしたので……」


「このように、あまみゃのパンツには革新的な仕組みが隠されていたのです」


「しかし……」


「はっきり言って、空気清浄器としても、衣類としても中途半端だ」


「あまみゃが穿いているという点で、量産しにくいのもネックだな」


「その点は、次のスライドへ」


「都内の高級住宅地で、およそ三千人へアンケートを実施しました」


「すると……。驚くべきことに、高コスト帯でもあまみゃのパンツを買ってみたい、購入を検討すると答えた割合が、九割を突破したのです」


「なんとっ」


「九割も!!」


「一部のご婦人に詳しくお話を伺ったところ……。是非、食後に主人と観賞したい、隣にはポインセチアがよく似合うと思う、といった好感触が返ってきました」


「ポインセチアか……」


「ポインセチアなら、まあ」


「更に!!」


『一同の視線が、会議室の入り口へと集中する』


「こちら、実物のあまみゃです」


「あまみゃだ!!」


「本物なのか!?」


「すげー、サインくださいっ」


「俺もっ」


「私もっ」


『それを見守る、グラサン姿の何者か』


「すいせいの奴……。成長したにぇ」














































『監査に応じてくだた〜い』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ