【】ほ し が き【】
「硬質化したソーセージで、ぬんぬんのぬんぬんを開拓する」
「意識の外から……。お邪魔しますよ?」
「こいつ……。絶壁であることを、自覚しているのか!!」
『私の経験上……。己のウィークポイントを把握している者は、強い』
『逆に、ストロングポイントにあぐらをかき、足元を掬われることもある』
「握力、500kgだと?」
「かなたんが、負けた……!?」
「無理だかなたそ……。いくらなんでも、野生のゴリラに勝てる筈がない」
「なんで……。最初から諦めてんだよ」
「僕は知ってるんだ……。努力とは、最後まで諦めないことだって!!」
「かなたん……!!」
『刹那、たその頭上に黄金の樹液を纏ったカブトムシが飛来する』
「あれって……」
「間違いない、ねねちだ!!」
「たその髪が、黄金に変色していく……!!」
『「いっけえええええええええええええええええ!!」』
『ここから先を読むには有償コインを消費します。宜しいですか?』
「チェンソーマン、作風変わったな……」
『その頃一方、大江戸では』
「吉宗将軍の真似しま〜すw」
「ぱからっ、ぱからっw」
「刀狩りは、嫌な事件だった余……」
「あちきたち、なんか忘れてるような気がする」
『時は進み、令和』
「攻略組の凱旋だァー!!」
「プレイヤーキラー!?そういうのは、すいせいの役割じゃねえのかよ……」
「少なくとも、ギルドの構成員が半数以上殺害された」
「AZは最初、腕利きの剣士として他のプレイヤーからも信頼されていたんだ……」
「その、攻略組って」
「世界樹から繋がる地下帝国の、更に地下……。そこに、ダンジョンへと転移するポータルがあってね」
「まだβ版だから、クリアしても報酬は美味しくないだろうと、あまり挑む者は現れなかったんだが……」
「ダンジョンから帰ってきたAZは、目を疑う程の財宝を伴っていた」
「それから、過酷なダンジョンに向かう冒険者は急増し、いつしか彼らは攻略組……。あるいは」
「開拓者、そう呼ばれるようになったんだ」
「その、他の開拓者のみなさんは」
「言っただろう……。その殆どが、息絶えた」
「唯一、無傷で帰還し続けるAZを、周囲は訝り始めた」
「よもや、こいつが……。ってね」
「そんな曖昧な根拠で!?」
「どうだろうね。実際、その場にいたらどう思うかな?」
「AZがプレイヤーキラーであるか否かを確かめるにも、命の危険を冒してまで追従する馬鹿はいない……」
「そうして、史上最悪のプレイヤーキラー、AZという忌まわしき伝説が誕生したんだよ」
「真面目か」