【】あ ぶ ら な【】
「ここは……。事務所の地下?」
「そうだよ……。そして、BANオーラの通る地脈が集結する場所でもある」
「ここの祭壇に、五本の刀を捧げた時……。もんざえもんが復活すると言われているんだ」
「ええ!?」
「その刀こそ、TENGA五剣」
「妖刀阿修羅、鬼神刀羅刹、退魔刀神楽、召魔刀紫苑、天魔刀髑髏を一括りにした総称で、天牙老師が名付けた為にそう呼ばれる」
「天牙老師って……」
「そうさ。わためェの得意技、天牙羊蹄拳の創始者でもあるんだ」
「彼もまた、ダブチ粒子の持ち主だったよ……」
「時系列で考えてみてくれ。妙に思ったことはないか?何故、FBKINGだけが一期生とゲマズの兼任なのか……」
「た、確かにっ」
「まず、はじめに黒上フブキが覚醒した。なにが原因かは理解らない……。だが、彼はこのゲームそのものを破壊しようとした」
「それを食い止める為に、私たちは新規プレイヤーを募集した……。それが、大神ミオ、戌神ころね、猫又おかゆの三人だったんだ」
「黒上の表人格であるフブキちゃんを含め、黒上へ対抗する為にゲーマーズを結成した……。ということですか」
「遅れ馳せながら、SSSという自治組織も立ち上げてね……。私たちは、ゲームシステムに干渉し過ぎない程度に、バランサーを担っているんだ」
「ってことは、先にレジスタンスがあって、それからSSSが作られたってことですか!?」
「つまるところ……。そういうことだ」
「TENGA五剣って……。言いたかっただけ」




