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【】あ げ も の【】

『先日未明、熊形県××市で発生した事故で……』


「付喪神?」


「生前のそら先輩が、肌身離さず持ち歩いて熊のぬいぐるみ……。それが、あん肝」


「じゃあ、私たちが知っているそらちゃんは一体……」


『ニュースの途中ですが、臨時のポル伝をお届けします』


「ドドンガのあれは……。妖術か!?」


「羊蹄ドドド……。ジンギスカン」


「黒上やシオッコだけじゃない……。これからは、あのレベルのがゴロゴロ出てくると考えた方がいい」


「氷笑の魔女……。このまま、世界樹そのものを凍らせるつもりか!?」


「世界樹を押さえられては、我々も手を出せないッ」


「心配すんな……。すぐに終わらせてやるさ」


「呪われし獣……。ドドンガ」


「肩慣らしには丁度いいんじゃない?」


「魚学園東中の、カジキマグロだと!?」


「おさかな〜」


「生臭ぇな……。ちゃんと、あとで換気しとけよ」


「姫!?」


「あくあちゃ〜ん、シオンの黒魔術見ててみ〜?w」


『同刻 リオデジャネイロ』



『同刻 フロリダ』



『同刻 カイロ』



『同刻 西日暮里』



『同刻 しまむら』


「し、死ぬかと思った……」


『気をつけろ、シオンよ……。私が目覚めてから、マナの総量が数百倍に膨れ上がっているからな』


『ブンブン チャ ブンブン チャ』


「なんだ……?あの独特なリズムは」


「カブトムシが、ソーセージを受け止めたのか……!?」


「博士、ラボ内での戦闘はお控えくださいっ」


「ドドンガが怯んだ!?」


「空中に残留させた掌底を、時間差で直撃させたのかっ」


「想像以上だよ……。わためちゃん」


「できないんじゃない……。やんないんだ!!」


「ルイ姉……。ありゃ、なんだ?」


「鳥獣族を差し置いて、制空権を縦にする巨影……。バハムート」


「排他的経済水域……。ってコト!?」


「しぶんぎ座流星群を、全て斬り落としたのか……!?」


「もうやめましょうよ……。子供たちが見てる」


「土下座しろ……。ぺこーらあああああああああああ!!」


「これまでの全てで足りないなら、これからの全てを……!!」


「煩妙無の境地へ至る為に、修行僧たちが臨む三つの試練……。それが、ぴえん、ぱおん、はにゃん」


「巫女様は既に、その全てを経験しておられる」


「団長の胸筋を、足場に……ッ!?」


「すいせいの奴……。少し前とは、身のこなしが段違いだ」


「ほうきの両端で、攻撃を弾いたっ」


「あくたんも負けてない……。退魔刀神楽を使いこなす為に、随分と訓練を積んだものね」


「どうした?お嬢」


「余の角が疼く……。あいつは、なにか妙だ」


『ブンブン チャ ブンブン チャ』


「このリズム、なんだか癖になりますね……」


「そうか……。これはっ」


「みんな、すぐにドドンガから離れるんだ!!」


「奴の身体に巻き付いている布……。よく見たら、お札じゃないですか?」


「ドドンガは、巫女様が契約を交わした式神……。そして」


『ブンブン チャ ブンブン チャ』







































「向こうの世界では、イノタクサンと呼ばれている」

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