【】つ く だ に【】
「フレア、お前……!!」
「鏃に、毒を少しだけね。猛毒で喚かれると面倒だから、緩めの神経毒にしてあるんだ」
「決めたよ……。僕は、SSSにつく」
「そう……。じゃあ、ここでお別れね」
『世界樹のごく一部から分泌される、黄金の樹液!?』
「よっさんの背中に、真紅の翼が……!!」
「離れてろ……。あの状態のよっさんは、金盾級にも匹敵する」
『その日から、夜が明けなくなった』
「常夜灯が足りねぇ!!」
『それ、しらけんでよくなぁ〜い?』
「広告戦略は順調ですね」
「あてぃしたちが、種族間大戦に……!?」
「血が騒ぐぞ☆」
「なんかヤダ〜w」
「夜が続いているのは、魔族にとってはいい兆候ですね」
「王都で火の手がッ!?」
「分隊長、どうされましたっ」
「あの辺りには、家族が……」
「遺書は書いてきたかい?わためちゃん」
「必要ないよねぇ……」
『いまこそ、獣人族の怒りを爆発させる時ってわーけ』
「姫は今回も前線へ!?」
「遣る瀬ねぇのら、ね」
「これが実質的に、SSSとレジスタンスの最終決戦でもあるのさ」
『魔族族長 ラプラス・ダークネス』
「吾輩はいま、それどころではないのだがな……」
「出航したのか……。私以外の奴と」
「あの時……。止めを刺しておくべきだったんだ!!」
「話は聞かせてもらったよ」
「誰!?」
『時は遡り、大航海時代』
「証拠を隠さなきゃッ」
『インターネット、やめろー!!』
『専門家は』
『やはり……。萌えというものは、受け取る側に高度な変態性を要するんですね。私はかれこれ八十近いですが、あくあクルーのみなさんにはよくして貰っています』
『街の人は』
『よく理解んないですけど……。船長が幸せなら、OKです!!』
『まあねー……。やっぱり我々は税金を払ってる訳だから、推し活の援助は欲しいところだよね』
『すんません、袋とか持ってないすか?』
『一方で、このような意見も』
『ぺこーら以外を推してる奴は、死刑!!』
「CIJ、装填完了……。いつでも撃てます!!」
「チーター風情がっ」
「斬っても無駄だ……。いまのよっさんには、殆ど実体がない」
「往生際、良ッ」
「氷笑の魔女が目覚めたのは、我々にとってはかなりの朗報だな……」
「私は前線に出るから、エルフ族の指揮はフレアちゃんに任せるわ」
「至上主義アドトラック、起動!!」
「おい、カメラ回せっ」
「歴史的な瞬間を、目撃することになるんだ……」
「これで……。夏色ファミリーと常闇ファミリーの戦力は、ほぼ五分五分だね」
「果たして……。それはどうですかにぇ?」
「この戦争……。どの種族が一番得をするんだ?」
「かなたん……」
『スクランブル交差点付近は、物凄い人混みですっ』
「地理的には、人間族が若干有利な気もしますが……」
「特筆すべき長所がない人間族が、ここまで生き残ってこれたのは……。偏に、その狡猾さだろうね」
「獣人族の子供を、人質に……!?」
「あり得ん、王宮は関与していないぞッ」
「ワザップだという風説自体が、ワザップだったんだ!!」
「本当にいいのか?スバル」
「むしろ、お楽しみはここからなんすよねぇ……」
「決着をつける時だよ、スバル」
『太陽少女の内側に生まれた、深い深い暗黒面……』
「初期スバルとの相克に、この手で終止符を打ってやる……。しゅば」
「僕が、あくたんの退魔刀神楽をへし折ります」