表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/1706

マドロミ

「死んでしまうとは、情けない」


「誰!?」


 気づくと、


 みかどは、【聖母の教会】にて、パンツ一丁で両手両足を鎖に繋がれていた。


 ちなみに、黒のボクサー。


 そして、目の前には、


 アダマンタイト製の斧をぱしぱしする、あの人。


「毎度お馴染み泉の聖女、クレアさんですよ〜」


「あ!クレアさんだ!」


「帝さん、あなたはひさめさんとの戦闘に敗れ、JK【渾】に心臓をぶち抜かれました」


「夢じゃなかった」


「そして、この【異世界夭逝ユートピア】を護る為に、あなたに授けられた【火花アンサー】……。即ち、【調教完了不死鳥ナウローディング】による自動記録オートセーブにより、こうして一命を取り留めたのです」


「【調教完了不死鳥】……」


「帝さん。人生ゲームをクリアするコツは、こまめなセーブだと、私は、何回も教えたはずなんですが?」


「いや、その……。熱中すると、ついつい忘れちゃうじゃないですか」


「ちなみにこの斧には、全ての【火花】と【本懐スタイル】を木っ端微塵にする能力があります」


「作中最強になるの、やめて〜」


「しかし、あなたが【霊言師クラフター】として進化を遂げたということは、【運命の心臓】に辿り着き……。そして、永劫の輪廻からの脱出に成功した、ということなんでしょうね」


「永劫の輪廻」


「はい」


 そう。


 それが、


「それこそが、【童貞永劫回帰キングアンドプリンス】」


「【童貞永劫回帰】……!?」


「【運命の心臓】と向き合う覚悟のない者に、永久とわの童貞を強制する永久機関です」


「初耳すぎた!!」


「【一回目の童貞】を捨てたところで、【二回目の童貞】が……。同じように、果てはなく、【n回目の童貞】が、【運命の心臓】に辿り着くまで、際限なく繰り返す。それが、【童貞永劫回帰】」


「はあ……」


「そして、【童貞永劫回帰】からの脱却を果たしたあなたには、勲章、【悠久の風穴】が贈与されたのです」


「いつの間に贈与されてたんですかっ」


「いいですか?【悠久の風穴】の勲章を冠する者にだけ許された、特殊技能。それは、【精神的処女膜ミラーフォース】の解除」


「【精神的処女膜】……!?」


「触れるモンスター、全てを破壊し、墓地に送ってしまう恐るべき障壁バリアです。この障壁をぶち破るのは、【童貞永劫回帰】に囚われたままの哀れな仔羊たちには、あまりにも難しい」


「つまり、【悠久の風穴】である俺に、素晴らしきボランティア精神で、眠れるお姫様たちの【精神的処女膜】を、片っ端からぶち抜いてくれと」


「その通りです。この連載も、その機能の一つ。帝キュン、可哀想……。私がママになって、帝キュンを救ってあげなきゃ!!と、こういうことです。【精神的処女膜】を展開したままでは、【運命の心臓】に辿り着くことはできませんから」


「ところで、泉の聖女が教会にいていいんですか?それってもはや、泉の聖女じゃなくて、教会の聖女なのでは?ブランドイメージ、崩壊してるのでは?」


「え?」


「えっ」


「え?」


「あ……」


「なにか」


「いや、なんでもないです」


「それはそうと」


【セーブしますか?】


【は、はい】


 2021/09/01/00:00


【セーブ完了】


「実は、この【聖母の教会】は、本筋の物語ストーリーにも関係する、重要な拠点なのです」


「はえ〜」


「ですが、あなたはまだ現実世界メタバースでやるべきことがある。この【異世界夭逝】に回帰するのは、もう少し先のことです」


「しかし……。俺はどうやって、現実世界に戻れば。最悪、この恰好だと職質されます」


「その答えは、既にあなたの手にあるはずです」


「え」


 そうか、

 

 そうだな。


 そうかも、知れない。


 俺は、現実世界と【異世界夭逝】を、自由に行き来できる。


 三度の、【失踪エターナル】。


 その果てに辿り着いた、俺の【絶望クエスチョン】。


 そして、その【火花】。


 そう。


 それが、


「それこそが、【微睡の覚醒】」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ