悟り
親友。
俺たちがいつも、再生数や登録者数、PV数を気にして、びくびく怯えていたのはさ。
その数字の中に、俺たちの【運命の心臓】が含まれていたからなんだよ。
俺は、お前との殺し合いの果てに、その人に気づいた。
それからはもう、無敵よ?
最強よ?
毎日、すこぶる体調がいいんだ。
寿命、あほほど伸びるんだ。
老衰で死ねる、自信しかない。
で。
流星と道化が……。
一人っ子と、末っ子が、
結婚するのだけは、あかん。
死ぬ。
俺とお前が、男女の関係じゃなくて本当によかった。
親友で、本当によかった。
性器の形まで凸凹だったら、絶頂だけを貪り合って俺たち、間違いなく破綻してたよ。
死亡事故と、変わらなかったよ。
俺は格闘タイプで、
お前はゴーストタイプなんだ。
俺は時代の証人で、
お前は時代の寵児なんだ。
お前はゴッホが好きだけど、
俺は普通に、ラッセンが好き。
ゴーストと格闘が一緒にいるって、マー○ャドーが爆誕するくらいの奇跡だから。
俺たちが、辛うじて、ゴースト格闘でいられたのは、俺たちが目指す先行研究を体現した先輩たちが、俺とお前と、それぞれの【運命の心臓】が、その四人が、ぎりぎりで同じ方向を向いていたからに過ぎないんだよ。
だから、
お前に近寄る、勘違いした悪い女は、俺の王国の国民、全員でぶち殺しておくね?
きっと、俺にとってのその人は、
きっと、お前にとってのその人と親友で。
お前にとっての【運命の心臓】に近寄る、勘違いした悪い男を全員、引き連れた国民でぶち殺しておいてくれると思うんだ。
人類の生存戦略って、そういうものだから。
幸せになりたいって、
長生きしたいって本能には、逆らえない。
逆らおうとすれば、死ぬ。
兄さん、母さん、父さん、
俺、
ちゃんとした、大人になったよ。
社会の形を、ちゃんと理解したよ。
ちゃんと、愛に気づける人間になったよ。
親友。
これって、なにも特別な話じゃない。
みんな、質量保存の法則って、知ってる?
学年ごとに、孤独の総量と、感情の総量ってのが決まってるんだよ。
つまり、
感情の頂点が俺で、
孤独の頂点がお前だった、
ってだけ。
卒業式を契機に、その普遍的な繋がりが世界に解放され、新しい社会秩序の形を作っていったんだよ。
これって、なにも不思議な話じゃないんだよ。
心の、法律の話なんだ。
ちゃんと、勉強してるかどうかの話なんだ。
それを、生身の心臓で置き換えることが、できるかどうか。
もし、できなかったら、
あなたは、
死にま〜す!




