王の舞踏
人家。
の、前。
今回の講師は、嵐。
「もう分かってると思うが、これはただの研修期間だからな。【死の聖杯】を手にする【霊言師】は、年度ごとに一人だけだ」
「黙れハゲ」
「そんなこと言う奴だったっけ!?先輩ぞっ」
「そんなことより」
「おい」
「今回、俺が貸してもらう【本懐】は〜?」
「てってれ〜。【修繕】〜」
「わ〜い」
「風を飛ばして、【救人】を切り刻みます」
「やったぜ。超、強そう」
「強く使えば、強いぞ」
で、
「民家?」
「そ」
中で、大きな物音が聞こえる。
「おい」
父親は娘が持ち帰ってきた袋に目をつけた。
「んだ、それ」
「たかしくんから……。バレンタインの、お返し」
「寄越せ」
「嫌だっ」
「はあ?誰の金で学校、行けてると思ってんだよっ」
「やめてよっ」
「いって……」
「あっ」
「おい」
「ごめんなさい」
「ああ、もう、いいよ。たかしくん、イケメンか?」
「なんで、そんなこと聞くの」
「なあ」
「やめてよ」
「いいだろ……。今日、疲れてんだよ。いつもやってんだろうが」
「やだ……。やめてっ」
「んだよ。たかしくんのせいで大人になっちゃったか?たかしくんもさあ、これがやりたいだけなんだよ。こういうのが」
「やあ!」
「我儘、言うんじゃありません!」
父親はズボンをおろし、怒張したそれを娘の眼前に突き立てた。
そして、次の瞬間には床に転がっていた。
「え?」
「親子水入らずに、失礼するぞ〜」
「は……。おいっ、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「なんだこいつ、近所迷惑だろ……」
それから帝は、切断されたそれを拾い上げ、
「捨てるナニあれば、拾うナニあり、ってか。ん〜、【修繕】ね。なかなかいいね、悪くない。よくもないけど」
それから、父親の口に分離したそれを捻じ込んで。
「ひいっ」
「あ、娘さんは見ないでください。R18なので」
「んごっ」
「ん〜。おいちいねえ、きもちいいねえ。ほらほら、ちゃんとごっくん、しようねえ」
それから、右と左に父親をぶった斬って。
「うん……。まあ、なんだ。餓鬼。いいか?たかしくんのハートは、お前が努力して手に入れるんだぞ?待っていても、なにも始まらないのさ」
「お……」
「お?」
「お父さあん!!」
少女は、哀れに割られた父親の左半身に縋りついた。
慟哭が止まない。
あ〜。
なるほど。
そういう感じね?
帝は、少女を見下しながら感想を呟いた。
「無様」




