来栖夏芽先生「もう戻れない。金輪際、後悔はしない」
(Vtuber事変)
リゼ「いいか!?後輩ちゃんたち」
リゼ「Vtuber業界の御三家、それがホロ、にじ、神椿だっ」
リゼ「直接、御三家に所属していないVtuberでも、いずれかに所属するVtuberと密接にコラボすることで、暗に自身の方向性を示すことができるんだ」
リゼ「音楽、アイドル、バラエティ……」
リゼ「得意分野の違う三社が鼎立することで、絶妙な力関係で共存し続けることができる」
リゼ「月ノが守護するにじ」
リゼ「白上、星街が牽引するホロ」
リゼ「花譜が君臨する神椿」
リゼ「それが、少し前までの業界地図だったんだ」
リゼ「だが……。Vtuber事変が起きて、事情が変わっちまった」
リゼ「星街が死に、花譜が封印されたこの瞬間、どの系譜にも属そうとしない半グレVtuberが結託して、総力をあげて攻め込んできたらどうなる!?」
リゼ「最悪、Vtuber業界そのものが瓦解するぜ!?」
リゼ「だから、私たちは花譜の封印を解くのと並行して、生き残ったVtuberたちで新たなパワーバランスを構築しなきゃいけないんだよ」
リゼ「そうでなきゃ……。親分の築いたこの世界そのものが、無数に湧いた半グレVtuberに蹂躙されることになるっ」
リゼ「もう、どうしたってこの流れは止められないんだ」
桃鈴「あ、大丈夫です。理解ってるんで」
宝鐘「リゼくん、彼女たちは優秀です。先輩風(!?)はほどほどに」
リゼ「どういう意味すか、宝鐘さん!!」
(健屋、町田、朝日南のもとに赴く、三人衆)
リゼ「そんじゃ、いくぞ後輩(!?)ちゃんたちっ」
桃鈴「時間はかけらんねえぞ」
ヰ世界「かかんねえだろっ」