表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
165/1667

来栖夏芽先生「私が天に立つ」

 〜えにから株式会社の休憩所〜


宝鐘「私はナナヲを追います。他のVtuberは任せましたよ」


リゼ「いや……。数がさあ、多いよね」


宝鐘「引き受けてくれた暁には、一級Vtuberへの推薦の件、受けてもいいですよ」


リゼ「よっしゃー!!頑張るぞっ」


 〜神椿スタジオ〜


宝鐘「ヰ世界くん、状況は」


ヰ世界「因幡を、助けられなかった……」


宝鐘「そんなことより、自分の心配をしてください」


(ナナヲが形を変えながら、二人に襲いかかる)


ナナヲ(効かないか、これは雑魚専用だな。やめよう)


宝鐘「ヰ世界くん。奴は歌い終わった瞬間に」


ヰ世界「僅かな隙ができる」


宝鐘「よろしい」


(二人の連携が、確実にナナヲを追い込んでいく)


(しかし)


ナナヲ「歌唱、開始」


ナナヲ「チューリングラブ」


宝鐘「糞っ」


(その実力差は、歴然)


(宝鐘の走馬灯)


 〜えにから株式会社の休憩所〜


勇気「配信、好きなんですか?」


宝鐘「え」


勇気「いつも、頑張ってるじゃないですか。ご自愛ください」


宝鐘「はあ……」


宝鐘(デビューしてから、ずっと走り続けてきた)


 〜カバー株式会社〜


夏色(!?)「配信、してるか〜い?」


宝鐘「いいですか。配信の基本は、誠意です。奇を衒わず、普通のことを普通にやるのが一番ですから」


獅白「はい!!」


夏色「おお〜い、宝鐘、そんな硬いこと言ってると、チェリーガールがびびっちまうだるお?もっと大胆にやっていこうぜ」


宝鐘(デビューしてから、寝ても覚めても配信、配信、配信、配信)


宝鐘(スパチャ、スパチャ、スパチャ、スパチャ……)


 〜再び、えにから株式会社の休憩所〜


勇気「疲れ、溜まってないですか?」


宝鐘「え」


勇気「顔色がよくなかったので」


宝鐘(ばれているのか)


宝鐘(もう、充分やったさ)


宝鐘(充分に稼いだ)


宝鐘「一歩、前に出てきてもらってもいいですか」


勇気「え?」


(刹那、勇気ちひろのにじリスを片手で葬り去る宝鐘)


宝鐘「これで、少しは楽になる筈です」


勇気「あ……」


宝鐘「では、私はホロライブに戻りますね」


勇気「待ってくださいっ」


(えにからの外まで宝鐘を追う、勇気)


勇気「ありがとおおおおおおおおおおおおおおお!!」


勇気「聞こえてる!?」


宝鐘(……)


 〜神椿スタジオ〜


ナナヲ「聴いてくれて、ありがとう」


宝鐘(感謝)


宝鐘(感謝か……)


宝鐘「それはもう、多くの方から頂きました」


宝鐘「悔いはない」


(谷郷に、引退宣言をしにいこうとする宝鐘)


(次の瞬間)


(ヰ世界の歌唱によって、ナナヲの領域が突破される)


(本来であれば、ナナヲの歌声を聴いた時点で勝負が決してしまう)


(だが)


(ヰ世界の中には、触れてはいけない奴がいる)


桐生「言った筈だぞ、次はないと」


(刹那、ナナヲの身体が木っ端微塵に打ち砕かれる)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ