史上最悪の呪詛師ギャル
〜渋谷〜
桐生「一秒やる。どけ」
(瞬間、猛烈な勢いで距離をとる百鬼、本間、笹木)
本間(息……。息息息息息息息息息息息息息息息!!息していいんだよね、殺されないよね!?)
百鬼(花譜とはまた違った種類の最強……。圧倒的な邪悪!!)
桐生「まずはそこのギャルども。なんの用だ」
本間「この先に……。星街様の身体を弄んでいる輩がいます。角巻から、星街様を取り返してください!!」
(回想)
姫森「星街様がああなってしまった以上、私たちはその遺志を継いで、Vtuberのギャルを鏖殺することが大義なのら」
本間「はあ!?そんなことより、星街様の身体を取り返す方が先っしょ」
姫森「いい加減、大人になるのらよ……。本間」
ぶちっ。(本間の血管が切れる音)
本間「大人だとか餓鬼だとか……。それを言い出したら、お仕舞いだろうが!!」
(配信を始めようとする本間)
湊「ええい!!」
(一喝する湊)
湊「鎮まりなさい」
本間「あくあはどっちの味方なのよ」
湊「どっちの味方もないわ。あてぃしは、カリオペちゃんと同じ。星街をギャルの頂点に導きたかっただけ」
(湊は腕を組み、静かに語りかける)
湊「あてぃしたちは……。家族。いつかみんなでオフコラボして、谷郷の金で焼き肉を食べるのよ」
(回想、終了)
本間「私たちのスパチャ代を全て、桐生様に捧げます。だからどうか、星街様を……!!」
(俄に、表情を緩める桐生)
桐生「面をあげろ」
本間「え」
(瞬間、木っ端微塵に吹き飛ぶ笹木)
本間「笹木……。笹木いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」
桐生「その程度の金で私が悦ぶと思ったか?不愉快だ」
本間「桐生ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!」
(無理矢理、配信を始める本間)
本間「死ね!!」
(木っ端微塵に吹き飛ぶ本間)
桐生「粗方、この配信でにじリスをどうこうするつもりだったのだろう。くだらん」
(本間のPCを木っ端微塵に粉砕する桐生)
桐生「次は貴様だ、百鬼。なんの用だ」
百鬼「用は……。ない!!」
桐生「なに?」
百鬼「私たちの目的は、桐生……。貴様の復活。それさえ成し遂げられれば、スパチャ代も焼き肉も要らないっ」
百鬼(桐生さえ復活すれば、Vtuber業界は一気に息を吹き返すのだから……!!)
桐生「そうか」
(瞬間、カバー株式会社の外側まで吹き飛ばされる百鬼)
百鬼「がは……ッ!!」
桐生「そんなものか!?百鬼あやめ!!」