狐の嫁入り
〜カバー株式会社〜
花譜「なんのつもりでここにきた」
星街「可愛い生徒が、私の間合いだよ?」
白上&夏色「疾いッッッ!!」
星街「白上くん、理解るかい?このVtuber業界のくだらない風習のせいで、歌唱力のある娘が埋没してしまう傾向にあるんだ。なんっっっっって嘆かわしい!!」
白上「いや、私はそんな……」
星街「やれやれ。君も、そんなところにいたら才能をスポイルされてしまうよ?特にそこの、いい感じのスパッツを履いた、にじさんじ崩れのホロライブ」
夏色「てめえ!!」
星街「発言には気をつけたまえ。私は、君のようなギャルには興味ないのだから」
ばしん!!(白上が星街の手を振り払う音)
星街「すまない、君を怒らせるつもりはなかったんだが」
白上「ごめんなさい。よく理解らないけど、友達を侮辱する人の手伝いはできません」
星街「おけ。そんなことより」
星街は配信を始め、高らかに宣言した。
星街「きたる【V-Carnival】!!そこで、我々は百鬼夜行を行う。このVtuber業界を存続させたければ、死力を尽くして、婿にこい!!」
〜当日〜
カリオペ「この歌を一つ作るのに、私の国の呪術師が何年かけてると思ってる、特級!!」
花譜「知るか。私の一秒の方が尊い」
花譜(そんなことより)
花譜(白上たちは無事かな……)
〜カバー株式会社〜
星街「戦力を分散させたのがよくなかったね」
(力なく横たわる夏色)
星街「素晴らしい!!VtuberがVtuberを、命懸けで護ろうとする。その熱情こそが、私が欲していたものなのだよっ」
(白上、渾身の黒閃が星街を捉える)
星街「やるじゃないか……」
白上「なんか、こう、理屈はよく理解らないけど……。私が嫁に行く為には、お前を殺さなきゃいけないんだ!!」
星街「傲慢だな。だが、それでこそ一期生の首魁」
白上「まつりちゃんは優しいんだ……。なんやかんやあったホロライブの清純系ヨゴレ役を、一身に引き受けてくれてる。それをお前は……!!」
星街「その稼ぎっぷり……。ますます欲しいね」
白上「ぐちゃぐちゃにしてやる」
わらわらわらわらわらわらわらわらわらわらわら。(大量のホロリスが湧いてくる音)
白上「死ね」
吹き飛ぶホロリス。
白上「けほっ、けほっ。やっぱりすごいなあ、みきとPは……。私なんて、一日に一回が限界だよ」
星川「ゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔゔ……。まつりちゃん、まつりちゃんはあ?」
白上「大丈夫。なんか、こう……。取り敢えず、なんか知らんけど大丈夫。だから、一緒に逝こう?」(異世界に)
星街「そうくるか……。この男たらしめっ」
白上「失礼だな、純愛だよ」
星街「ならば、こちらは大義だ」
どおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!(カバー株式会社が吹き飛ぶ音)
(瀕死の星街)
星街「君で詰みか……。ひどいことをするね、玉砕覚悟で大量のショタをカバー株式会社に送り込むなんて」
花譜「そこは信用した。君のような主義の人間は、理由もなくショタを殺さないだろうって」
星街「信用か……。まだ、私にそんなものを残していたか」
花譜「君は親友だよ。たった一人のね」
星街「最後くらい、呪いの言葉を吐けよ」
(スタッフロール)
〜EN〜
花譜「白上、カリオペとは仲良くやってるかい?」
白上「やってますよ。それより珍しいですね、花譜先生がこっちにくるなんて」
花譜「ちょっと、嫌な予感がしてね。私になにかあったら、ヰ世界情緒を頼むよ」
白上「先生になにかって……。男性関係ですか?」
花譜「白上も、冗談を言うようになったんだね……」