凪
理詰めでいこう。
理屈で説明できないことは、誰も理解できないからね。
呪言師の家庭に産まれたって、
大丈夫。
野良犬と野良猫の大喧嘩で、血を流し切った魂には、
もう、本当に大切なものしか視えてこない。
親友。
僕はあの時、本当はこう言いたかったんだ。
結婚したい人ができたんだ。
だから、死なないで。
野良猫同士で、宜しくやってろ。
って。
いっつも、途中で茶化しちゃう自分に、違和感を覚えていたけど、
そりゃそうだ。
ずっと、心の半身を欠いたままだった。
そうだ。
なんてことない【YouTube】の広告で、その人の声が聴こえた瞬間に、
僕はもう、
どうしようもなく異世界にいたんだよ。
雨が降る度、
雷が鳴る度、
地震がある度、
夜がくる度、
気が気じゃないんだ。
頭じゃなくて、血が騒いでる。
ありがとう。
全ての言葉は、その一点に収束する為にあったんだ。
愛に気づかせる為に、あったんだ。
ずっと、一人で最強だった僕が、
ちょっとだけ、弱くなることに成功したよ。
向かい合わせから、
背中合わせに。
どうでもいいけど、幸せだ。
あ。
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