【】し り ー が る は い【】
「始祖のメスガ鬼の淫紋が下腹部に発現したのに肖って通常のメスガ鬼たちには同様の部位に淫紋が浮かんでいますが、メスガ鬼と化したメスガキの中でも特に凶暴とされ竿役省からマークされている7人のメスガ鬼、即ち淫魔七性だけは下腹部ではない箇所に淫紋があるので見分けることが可能です。それぞれ額、舌、首筋、手の甲、胸元、内腿、背中に7大性欲を象徴する淫紋が刻まれ、それらが一斉に描かれた扉絵なんかは少年誌映えすること間違いなしですね。淫魔七性は極めて理性的に振る舞い平時では淫紋の発現を抑え込むことすら可能なので一般のメスガキと相違ありません。それ故に、主人公の元同級生や竿役省のエリート、通学路で見かけるロリや見た目は老婆の大家さんまで……。様々な人物が淫魔七性に数えられ、それらが正体を現すフェイズは作品としても大きな見どころになると思います」
「淫魔七性の目的は自分たちの母体になった始祖のメスガ鬼の復活、及びそれによるおじさんの完全淘汰です。始祖のメスガ鬼を討ち滅ぼし竿役省の前身となる組織を興した始祖の竿役とでも呼ぶべき人物の時代から因縁は続き、現役のメスガ鬼の中では最も強大なパワーを振るう淫魔七性は主人公とその仲間たちにとって何度も相対する主要な敵役になってくれるでしょう。ショタ、メスガキ、おじさん、竿役という四つの属性を秘めた神童がヒロイン的な面もありますが、3話目からは竿役省としても史上初の女性竿役が登場して画面に華を添えてくれます。また、作中にはメスガキという単語が頻出しますがメスガキに性別や年齢の区切りはなく、この世界では老若男女を問わず誰でもメスガ鬼と化す危険性を孕んでいます。当然、一般的なメスガキとされる若い女性が最もメスガ鬼化するリスクが高いのですが、メスガ鬼は自らの仲間を殖やす為に襲ったおじさんやショタ、竿役の肉体を改造する術を身につけているようです。メスガ鬼の研究に異様なまでの情熱を燃やすマッドなサイエンティスト、のようなキャラがいても面白いかもですね。その人がまたメスガキの風貌だとより良い」
「淫魔七性は人間と変わらない思考能力を有するだけあって、七性側の視点の物語もかなり増えていくと思います。元々がメスガキではなく始祖から分岐した正真正銘の淫魔、種族として徹底して竿役と対立する淫魔七性との戦いは他のメスガ鬼とは違い種の存亡を懸けた様相を呈してきます。本来は始祖の竿役に討ち倒され無数のメスガ鬼の内側に存在の因子が散り散りになっていると思われていた始祖のメスガ鬼、その人は二つの淫紋を一つの肉体に宿す唯一無二の怪物であり、マナを貯蔵する下腹部の淫紋のみならず戦闘用に重宝したであろう瞳の淫紋、それと瓜二つなものが運命を握るショタの瞳にも浮かび上がってきます。これは戦闘の途中に淫魔七性の流れ弾に晒されたショタが咄嗟に謎のパワーで攻撃を払ったシーンで判明するのですが、伝説とされていた0番目の淫魔七性、始祖の寵愛を最も色濃く受け継いだ瞳の淫紋の発現に七性の面々は大きな動揺を受けることになります」
「といった風に、淫魔七性は竿役省などの主人公サイドではなく、敵サイドとしての狂言回しを担って貰いたいと考えています。恐らく、読者の中には竿役よりも淫魔七性のファンだという人も多いんじゃないかな？職場や学校、銭湯やコインランドリーといった何気ない日常風景の中で正体を暴かれた淫魔七性は即座に淫紋を解放、同時に始祖に近いメスガ鬼にのみ許された自らのフィールド？に引き摺り込む特殊な技を使役することができます。これは淫魔七性が鬼としての姿しか体得していなかった遥か太古の世界、未だ人類が魔法を使えていた頃の風景に由来するもので竿役省のエースや主人公なんかも実はその時代の剣士と極めて似た特質を有するのですが……。これはかなり物語の終盤に関わることですのでまた後日」
「魔法、というのも一つのキーワードになっていて多くのショタ、おじさんは童貞を貫くことで下腹部にメスガ鬼を打ち果たす為のマナを貯蔵することができますが、メスガ鬼はそういった脅威が肥大化する前に彼らを襲い一般人の魔法使い化を防いでいるのです。通常の人間が魔法？を行使できるようになるには30〜35年程の蓄積が必要ですが、神童のショタなんかはおよそ精通を迎える前にメスガ鬼を祓う能力を身につけているようです。また、正常な生活を送る人々は無意識に溜め込んだマナと魔法によってメスガ鬼の接近を防いでいますが、一度でもメスガ鬼の被害に遭いマナを練ることができなくなった者は自衛と復讐の為に竿役の道を選ぶか、そのままメスガ鬼堕ちするかの選択を迫られることになります。見た目は人間。されど中身は非道なメスガ鬼という淫魔七性がどのように立ち回り、貞操の危機に怯えながら暮らす人類にどのような恐怖を与えていくのか……。これは描いていてとても楽しい部分ではありますし、メスガ鬼のいない世界に生まれて良かったなと思う点でもあります」
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