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【】む こ う さ ん げ ん り ょ う ど な り【】

『ちゅん、ちゅんちゅん(小鳥が囀る音)』


「う〜ん……」


「こ、これって」


「私、ティアラメンツ・キトカロスに転生しちゃってる〜!?」


「この見覚えのある風景、ペルレイノに違いないわよね……。まさか、マスターデュエルをプレイしながら寝落ちしただけでこんな展開になるなんて」


「まずは墓地肥やしを……。間違えた、状況の整理をしないと。どうしよう、既にキトカロスに精神を侵蝕され始めてる」


「ここはモンスターの世界……。危険な連中とのバトルが唐突に巻き起こるかも。そうだ、背景ストーリーのキトカロスを思い出せば、転生した私に巻き起こる出来事も予測できるんじゃない?」


「世壊篇の私……。いけ好かないDV野郎の王妃として優雅な生活を送っていたのだけれど、途中からそれが急変するのよね……」


「そうだわ!!私は突如としてレイノハート(カレイドハート)から婚約を破棄され、貴族界隈から追放されて一転して貧しい生活を強いられることになる」


「元々病弱だったキトカロスは栄養も満足に摂れない生活には耐え切れず、若くして野垂れ死ぬという悲惨な結末を辿るんだわ……」


「どうしよう。前世の知識があるだけに絶望的な未来を予期してしまった」


「そもそも、なんで急にレイノハートは私を……。奴は私たち人魚が流す涙が目的だったのでは?それを放棄してまで追放したのには理由が……。クシャトリラとの戦い?いや、あの前後には確か主人公のヴィサスが悪徳貴族レイノハートから私を略奪愛してくれるという今作最大の見せ場が」


「あっ」


「そうだわ……。私が大罪人としてここから追放された理由。他でもない大きな出来事が一つあったじゃない」


「OCGにおけるキトカロス禁止……ッ!!(ドクン)」


「私は上流階級の生活に甘んじる一方、レイノハートに言われるがままに墓地を肥やし続けた……。いずれはそれが官憲に察知され、やり過ぎだと見做されてレギュレーションが改訂されてしまった」


「そうなればもう暫くは日の目を拝むことはできない……。いや、最悪の場合は終身刑と同じ扱いになることもある。ヒロイン系初の禁止と言われる神子イヴさんはなんか釈放されたらしいけど……」


「破滅エンドだけはなんとしても避けなければ……。うっかりキトカロスに転生しちゃっただけで監獄生活なんて真っ平御免よ」


「キト姉、難しい顔してどうしたの?」


「メイルゥ」


「ごめんね……。これはティアラメンツというテーマが数年後も生き残っていく為だから」


「え」


「(これでメイルゥは眠らせた……。墓地肥やしの主犯である私へと繋げるハブ役だったとでっちあげ、このままレギュレーション警察に突き出す。なにか1枚でも禁止が出れば、ティアラ処すべきという社会からの厳しい風当たりは弱まる筈……それに、メイルゥはティアラの中でも純朴そうな幼気なロリ。身代わりとして差し出すならこれ以上ない適役)」


「ここはMD次元……。同時期に悪さしていた(?)フェンリルなども生き残ってる。OCGという正史を知っている私なら、キトカロスを禁止の魔の手から救い出すことができるかも知れない」


「ヴィサス……。いいえ、駄目よ。ティアラ、クシャという環境には入れない顔だけの男は頼りにならないわ。ギリギリにじさんじの男性ライバーにいそうな見た目しやがって」


『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……』


「地鳴り!?」


「そうか……。ペルレイノ、あなたも大罪人として罰せられることになったのね。その余波で、私たちティアラメンツの故郷の風景はペルレギア(使われない方のフィールド魔法)を残すのみとなった……。ペルレイノはサーチ札のようにも使え、汎用性などを鑑みても悪用の範疇に足を踏み入れてしまっていたということ」


「ならば、我々のフィールド魔法を使うがいい」


「ホルスの家臣たち……。ここは王墓の石壁ね」


「お姉ちゃん、またみんなと一緒に悪さしよーよ!!」


「シラユキ」


「オレ、シンクロ、スル……。ライフ、ヨコセ」


「デストルドー」


『本日コピーできる通常罠はご覧のラインナップです』


「ロールバック」


「アギド、ケルベクの仇は必ず討つ……」


「それが、我らがここに集いし宿命サダメ


「ムドラ、ケルドウ」


「蟲惑魔もいいけど、やっぱ重ねるならティアラっすわ」


「リダン」


「ヴァンパイアのみんな……。どこ……?」


「ジアンデット」


「すいません、宝玉獣で使って貰ってもいいですか?」


「救いの架け橋」


「カウンター置くで〜」


「スタペリア」


「暗黒界に帰りたい」


「グラファさん」


「オデ、キトカロス」


「オデモ、キトカロス」


「沼地の魔神王、魔獣王さん」


「何故、私にはティアラ名称がないのでしょうか」


「絶海のマーレ」


「2ドローするで〜」


「デュガレス」


「私のレアリティSRでもよくないですか」


「クロシープ」


「……」


「バグースカ」


「超天新龍オッドアイズ・レボリューション・ドラゴン」


「レクンガ」


「死霊の誘い」


「人造人間サイコ・ショッカーさんまで!?」


「そうか……。異世界に転生して心細かったけど、キトカロスである私にはティアラメンツの仲間たちが沢山いるんだ」


「正史のような失態は犯さない……。私は真のキトカロスとして、絶対に禁止されないままMD次元を生き抜いてみせる。腕一本で実力を示して、この世界で栄華を築いてみせるんだから」


「よーし……」


「墓地肥やすぞぉ〜!!」


「」

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