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【藤井風、Vtuberになれ】【葛葉、配信で馳河をいじれ】【葛葉、チラズをやれ】不可幸力【この連載は知的階級がめっちゃ視てる】【#葛葉、後輩をびびらせるな】
ダブルベッドの上、【恥河】の腕枕に【サーニャ】は凭れかかっていた。
「ねえ【サーニャ】、気づいてる?」
「なにが?」
「私たちの生活で一番、怖いものって」
「地震、雷、火事、親父」
「確かにね……。私たちは週刊少年ジャンプの世界観で生きてるから、そういう発想になるわよね」
「なるわね」
「でもね、本当は違うの。私たちにとって一番、怖い存在、それは【チラズ】なんて段階じゃ収まらないわ」
「なんなのよ。勿体ぶらずに、言って頂戴」
「【サーニャ】、女の子になった私たちならもう、その答えを知ってるわ」
「ああ……。そうね、その恐怖に比べたら、兄貴も地震も雷も火事も親父も【チラズ】も、赤子の子守唄に聴こえてくるわ」
「でしょ?【それ】を知覚した瞬間、私たちは異世界に転生してしまったのよ。匂わせも体裁も気にならないくらい、【それ】は私たちに選択を迫ってくる」
「年を重ねたものね……」
「ねえ、ちゃんと理解ってるか、一緒に試しましょう?」
「そうね。せーの、でいくわょ」
「おけ」
「せーの」
「「嫁」」