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【】そ う は と ん や が お ろ さ な い【】

「ジャンプ-(マイナス)で大好評連載中のMD(マスターデュエル)ストラクチャーズの出張掲載が決まりました。以下、そのデュエル」


「おい、あれ見ろよ」


「あ、あれって」


「イグイグ太郎(ユーザー名)に←ターン長過ぎwww(ユーザー名)!?MDクソゴミコテハン四天王の二人が何故ここに」


「知らないのか?あいつらは同じカードショップで腕を競い合うライバル。こうしてマスターデュエルでは互いの素性を知らぬままクソゴミコテハンを晒し合っているのさ」


「決闘、開始ィィィ!!」


「クソゴミコテハン四天王同士のデュエル?面白そうだな、観ようぜ」


『ざわざわ……。ざわざわ……』


「……ッ!?」


「デュエル開始直後の僅かな硬直。これで後攻のイグイグ太郎君が手札誘発を握っていることが判明してしまったよ」


「え?どういうこと?」


「マスターデュエルならではの仕様よ。デュエルが始まってすぐのラグで、相手ターンにチェーンが挟まる手札誘発の類が後攻の手札にあるか否か、それがバレてしまうの」


「他にも、マスターデュエルではチェーンを確認するタイミングをOFF、AUTO、ONの3種類から選ぶことができ、ニビルの存在を隠す為にチェーンをOFFにしたり、ドロー、スタンバイで増Gを投げる為にONにしたりという謎のアクション性が要求されることがあるわ。リアルタイムストラテジーみたいね」


「そ、そうだったのか……」


「ソシャゲ、ネトゲならではの特性を理解する。MD勢のみならず、OCGプレイヤーも気をつけたいポイントなのだ」


「先攻プレイヤーが最初にプレイしたのは決戦のゴルゴンダ(永続魔法)のカード。つまり」


「←ターン長過ぎwww君のデッキは、メタビート……!!(ドクン)」


「え?アレって烙印?スプリガンズのカードじゃないのか?」


「違うのだ(違くはない)」


「決戦のゴルゴンダは自分フィールドに破壊耐性を付与するカード。強力なロック効果を持つ下級モンスターで相手を縛るメタビートでは、ステータスや耐性が弱めな自軍モンスターを守護する為に使われるのだ」


「しかも、対するイグイグ太郎のデッキは激臨ワンキル。サンボルやブラホが通りにくくなったのは痛いところだな」


「え?なんでイグイグ太郎のデッキが激臨ワンキルだって判るんだよ」


「貴方こそ知らないの?クソゴミコテハン四天王は総じてSNSやネットで有名人なの。特にイグイグ太郎は激臨ワンキルだけでレート戦を勝ち抜いている猛者として名を馳せているわ」


「マジかよ……」


「←ターン長過ぎwwwも昨日、【神回】レート戦で99連勝達成!!この構築、強過ぎてワロタwww【マスターデュエル】【対戦動画】という動画を元気に投稿しているのだ」


「ともあれ、これでデッキタイプの相性としては←ターン長過ぎwwwが先手を取ったわね」


「場には豪雨の結界像に、クロック・ワーク・ナイト……。このままじゃ青眼は出せない。かといって戦闘での突破は難しいけど、決戦のゴルゴンダのせいで魔罠で盤面を一掃するのも一苦労だよ」


「それだけじゃないのだ。←ターン長過ぎwwwは既にモルガナイトを発動している。デュエルが長引けば第二、第三のビート要員を足されてTHE・ENDなのだ」


「頑張って、イグイグ太郎君……ッ!!」


「……?」


「こ、これって」


「なにが起こっているのだ」


「ま、まさか」


「この硬直は」


「え?なに?」


「ターンを返されたイグイグ太郎が長考しているのではない。見ろ」


「←ターン長過ぎwww君の回線が、切断間際だ……ッ!!(ドクン)」


「なんだって?このまま←ターン長過ぎwwwが優勢のまま勝つんじゃないのか」


「いいえ、それは早計よ」


「オンラインゲームであるマスターデュエルでは回線落ちという無限の勝ち筋、負け筋があるの。最後までデュエルを降参(サレンダー)しない旨味はここにあるわね」


「デュエルは最後まで諦めない。それが決闘者の鉄則なのだ」


「←ターン長過ぎwwwの回線落ちでイグイグ太郎勝利!!マジかよ、あの劣勢から逆転しちまうなんて」


「手に汗握るデュエルだった……。マスターデュエルでは、こんな熱戦が毎秒の如く繰り広げられているのか」


「そうだね」


「二人が使ったデッキ以外にも、ヌメロン、ポーションワンキル、ロールバックワンキル、チェーンバーン、置物型神碑……。広大なカードプールから好きなテーマを選んで楽しめるんだ」


「みんなもやろう……。マスターデュエル!!」


「」

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