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【】ふ ぁ ぼ つ い【】

「いくらなんでもユベルが多い……。お前らのねちねちした戦術は流石にもう見飽きた……ッ!!」


「ファントム・オブ・ユベルは何故か墓地リソースを回収しながら妨害が立つ。墓地にヤマがいるだけで結構厄介だし、ラギアでこちらの特殊召喚したモンスターを吸い込みながらリトルナイトが出てきて追加妨害。マスカレーナより遥かに相性のいいコンボなんだが?ちょっとだけ悪魔族が並べば破械ギミックにはほぼ確実にアクセスできるし、エターナル・フェイバリットで全体巻き込み超融合を構えておけるのも強い。相手にしていると想像以上の心理的ストレスだ。単純に超融合(速攻魔法)を使われた際のバリューもすごい。ストーリー的に幻魔とユベルはアレしてるから、七精の解門から展開するのもまあ文脈通りではある……。解門でナイトメア・ペインを回収できるのも噛み合い過ぎか?」


「ユベルはそもそも実戦レベルではないロマンカード。ラスボス級にも関わらず圧倒的に安いレアリティがそれを物語っている。だが、当然場に出れば処理が難しいモンスターであり、そんな奴が軽率に並ぶようになってしまっては大問題だ。ファンユベがノーモーションで出てくるのもやばい。なにより、戦闘破壊が否定される環境ってかなり歪じゃないか?召喚したモンスターで攻撃してLPを削り切った方が勝利です、というチュートリアルはなんの為に存在しているのか……。反射ダメージでチクチクして勝つ、なんてのが許されるのは美少女テーマで尚且つ最環境ではない御巫だけなんだわ」


「情報アドが勝敗に直結するゲームにおいて、新しい=強いの論法が通用してしまうような場面はある。そうなると当然の疑問として浮上するのが、常に最新のカードを手に入れられる金持ちの為のゲームなのか……?ということ。スラム街で拾ったカードをシバいている少年たちには、夢を見る権利すら与えられないのか?」


「否」


「新しい=嫌いの論法が罷り通ることもよくある。塗り変わり続ける環境において、過去の栄光に縋った者から振り落とされるのは自然の摂理だ……。後生畏るべし。勝って兜の緒を締める。慢心を棄て、敗北からこそ学ぶものは多いという原則を胸に刻みつけることが大切だ。持てる技の全てを出し切った先でしか、正常な形勢判断はできないというもの」


「立ち返って、カード資産が齎す勝敗への影響だが……。金を費やすことは別に悪いことでもなんでもない。本気で勝ちを目指せばこそ、そんな瑣末なことにこだわっている場合ではないだろう。持てるものを全て賭ける。そこには当然、金銭や生活という極めて物質的な側面が伴うことになる。俺氏自身も、俺氏が目指す将来像の為になけなしのポケットマネーは放り投げてきた……。それで納得ができなければ、それは貴様の進むべき道ではないということ。問題は複雑そうに見えて複雑だが、答えはいつだってシンプルだ。己が感性に従えばよい」


「その上で言おう」


「毎月15000ジェムあれば、俺氏はとっくに日本代表の決闘者だっただろうと」


「あの日、ジュニアユース向け奨学金に申し込んでおけば……。いや、俺氏は俺氏の道を志した。紙をシバく生活よりも、物書きとしての自分を優先してきた筈さ」


「でもよ……。コイントスが終わればそんなことは関係ない。身分や立場の差など無視される真剣勝負。ランクだのTierだの抜かしているが、最も頂点を渇望している者だけが王座に座ることができる。大会レベルのプレイヤーじゃないから負けても悔しくない?そんなことはない……。俺氏は一人の決闘者として、この世全てのプレイヤーを叩き潰して頂点に立つという気概を失ってはいない」


「それはカードゲーマーとして?いいや……。そんなチンケなレベルではない。生物に備わった闘争本能。心穏やかな俺氏でも、血は闘争を欲している。ときたま自分が恐ろしくなるよ……。実は、自分がトリシューラの生まれ変わりなんじゃないか、って」


「ランセアに氷結界名称が与えられなかったのは流石に冷静な調整だよね。だとしても強過ぎるけど」


「(最近の勝ち星マジでランセア頼みなので放置しておいてくださいお願いしますカイザーコロシアム返して)」


「」

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