【】さ か つ く【】
「地方に本社を構える中規模な建設会社(ドライトロン)をフロント企業に、宣告者たちは密かに活動資金(イーバ)を貯め込んだいた。信教の自由は認められている。問題なのは、宣告者たちが違法とも捉えられるレベルで効果の無効化を繰り返していたことだ。彼らは顔の良い女(神巫)を矢面に立たせ、周囲からの厳しい追及を逃れている側面もあった……。ドライトロン社社長の弟が取締役を務める提携先(ベアルクティ)など、宣告者に乗っ取られるドライトロンを危惧する声も多かったが……。一度でも先攻制圧に魅入られた人間を正気に戻すのは不可能に近い」
「信心深い性格だった弁天さん(一般信者)がドライトロン社での過酷な勤務に耐えられず、過労によって倒れたことを切っ掛けに事態は動き出す。彼女は元々サイバー・エンジェルという宗派に属していたが、宣告者たちは言葉巧みに弁天さんを勧誘し、イーバの密造に関わらせていたと見られている」
「世論はヘイトの矛先を宣告者へ向け始めた。グレーゾーンな経営実態を知らない一般信者などがいる為、過激な言論は鳴りを潜めていたが……。宣告者たちによる過剰な先攻制圧を密告する声が続出。一部の医療機関からの報告によると、宣告者を見ただけで体調不良を訴える決闘者も現れる程だったという」
「社会不安の増大はピークに達し、MD初期環境の終焉と共に彼らは姿を消したと見られているが……。閃刀姫の新規が実装されたことを受け、MD初期環境、ひいては宣告者たちのトラウマを思い出して二次被害を負うケースも報告されている」
「我々はこの教訓を忘れずに、後継組織への監視を強めていく所存だ」
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