【精神崩壊】DK【渾】vsアステカちゃん【神作画】
「おい、あれアステカちゃんぢゃね?」
「うける。ストーリーにあげちゃお〜」
JKの一団が、アステカちゃんをカメラに収め、嬌声をあげる。
馬鹿どもが……。
アステカちゃんは思考する。
俺をネットに晒した時点で、お前らの醜い心根も晒されてるんだよ。
最近の餓鬼どもは、喰らい甲斐がなさすぎる。
「そろそろ、俺もアステカちゃん、辞めるか……」
瞬間、
「隣、失礼するぞ」
圧倒的な殺気を放つDKが、アステカちゃんの隣を陣取った。
「最近、電車にも人が戻ってきましたね」
「そ、そうですね」
なんだ?
車中の野郎にいきなり話しかけるなんて、そんな奴がいるか?
「あなた、巷で人気だそうですね」
「ま、まあ」
「俺は、こういうものです」
差し出された名刺には、
DK【渾】、その名前。
「まさかっ」
「遅いですよ」
既に、そこはDK【渾】の間合い。
吹き飛ばされたアステカちゃんは、一号車から八号車まで瞬間移動。
「いやあああああああああああああああああああ!!」
「な、なんだよっ」
「なんかの撮影!?」
「やばいって、あの血、本物だよ!!」
俄に、騒然とする車内。
「真に喰らい甲斐がないのは、どちらかな?」
「くっ、そ」
アステカちゃんの生命力は、残り僅か。
足りない……。
ネットでの晒されが、足りない。
そう。
アステカちゃんは、ネットで晒されることで生命力を得ているのだ。
「もう、あなたはオワコンなんですよ。【ヴィ"エ"】も、もう、聴き飽きたんだ!!」
瞬間、
DK【渾】の鋭利な爪が、アステカちゃんの頸動脈を狙う。
「お前、俺をいじったな?」
「は」
刹那、DK【渾】の体が固まる。
微塵も、動けない。
「なにをしたっ」
「俺の能力……。俺を晒すことで、晒した奴から生命力を吸い取る。つまり」
「ま、まさか」
「【異世界夭逝】のPV数を、そのまま吸収する!!」